29日の試合に向けては「目の前の試合を大事にして、自分らしさを出して楽しみたい。自分のよさを出し切れば勝てる自信はある。今回、いろいろな選手と試合ができるのが楽しみなので、たくさんの選手と試合ができるように勝ちにいきたい」と意気込みを語りました。
一方、準決勝進出を決めたダブルスについては「コミュニケーションのよさがしっかり出せたことで競り合いに勝つことができた。一戦一戦、後悔のないように、100%の力を出して優勝目指して頑張りたい。自分たちが練習してきたこと、オリンピックに向けてつけてきた自信をここで発揮したい」と話しました。
一方、石川佳純選手とのペアで準決勝進出を決めたダブルスについては「向かっていく気持ちを忘れずに最後までできた。石川さんが引っ張ってくれて、気持ちを切らさずにいけた。1試合ずつ自分たちのやってきたことを発揮して、優勝できるように頑張りたい」と意気込みを示しました。
一方、準決勝に進出したダブルスについては「きょうは2試合とも1対2で負けていてフルゲームとなり、みんな向かってくる中でわかっていても対処しきれていなかった。勝ちきれたのはいいが、このままでは優勝は難しいと思うので、攻撃力を高めて頑張りたい」と話しました。
石川「勝負どころで厳しくいけなかった」
平野「なかなか決めきることできず」
張本「いい状態でなく調整不足」
東京体育館で開かれている卓球の全日本選手権は大会5日目の28日、男女シングルスの6回戦が行われました。
女子では、東京オリンピックのこの種目で銅メダルを獲得し、3年ぶりの優勝を目指す伊藤選手が芝田沙季選手と対戦しました。
伊藤選手は第1ゲーム、10対10から巧みなサーブとレシーブで主導権を握ってポイントし、12対10で取りました。
第2ゲーム以降も強烈なスマッシュなど持ち味を発揮して3ゲームを連取し、ゲームカウント4対0のストレート勝ちで準々決勝に進みました。
2年ぶりの優勝をねらう早田ひな選手も4対1で勝って準々決勝進出を決めました。
一方、去年5年ぶりの優勝を果たした石川選手は加藤美優選手と対戦しました。
石川選手は2ゲームを連取されましたが、第3ゲームは11対7で奪いました。
第4ゲームは9対9と終盤まで競り合いになりましたが、勝負どころで相手のフォアハンドに対応できず、9対11で落としました。
第5ゲームも取られた石川選手はゲームカウント1対4で敗れて2連覇はなりませんでした。
また、5年ぶりの優勝を目指した平野選手も佐藤瞳選手に1対4で敗れました。
さらに男子でも、史上最年少の14歳で初優勝して以来となる4年ぶりの優勝を目指した張本選手が吉村真晴選手に2対4で敗れ、オリンピックのメダリストがベスト8を前に相次いで姿を消しました。
一方、丹羽孝希選手は4対2で勝ってベスト8に進みました。
男女シングルスの準々決勝は29日に行われます。
伊藤「いい形で自分のよさが出せた」
