スキージャンプ【詳細しょうさい】高梨たかなし沙羅さらは4位い 100mの大だいジャンプも…

そして7日にちに行おこなわれる混合こんごう団体だんたいに向むけて「まだまだ試合しあいが続つづくのでしっかり調整ちょうせいをして臨のぞみたいです」と話はなし、最後さいごはインタビュアーに丁寧ていねいにおじぎしてインタビューエリアから歩あるいて行いきました。

13位いだった伊藤いとう選手せんしゅは、3大会たいかい連続れんぞくのオリンピック出場しゅつじょうで「たくさんの方ほうに多おおくのことを教おしえて頂いただいてここに立たつことができました。成績せいせきでは伝つたえられませんでしたが見みている方かたたちに少すこしでも私わたしの感謝かんしゃの気持きもちが伝つたわったらうれしいなと思おもいます」と話はなしていました。

そして、7日にち行おこなわれる混合こんごう団体だんたいに向むけて「きょうの日本にっぽんチームは練習れんしゅうよりも良よい成績せいせきを残のこすことができたので、どの選手せんしゅが出でても上位じょういに食い込くいこめる実力じつりょくはあると思おもいます」と話はなしました。

14位いだった勢ぜい藤ふじ選手せんしゅは「丁寧ていねいにと心こころがけて2本ほん目めも飛とんだ。少すこしタイミングが遅おくれて2本ほんジャンプをそろえることはできなかったけれど、オリンピックという試合しあいを楽たのしみながら飛とべたのはよかった」と振り返ふりかえりました。

勢ぜい藤ふじ選手せんしゅは2大会たいかい連続れんぞくのオリンピック出場しゅつじょうで「4年間ねんかんとてもつらくて苦くるしいこともたくさんあったけれどその分ぶんたくさん得えたものもあるので、この経験けいけんを次つぎにいかしていきたい」と先さきを見据みすえていました。

18位いだった岩渕いわぶち選手せんしゅは「この4年間ねんかん、ここを目指めざしてやってきていろいろな人ひとのおかげでここにいて、そういう人ひとたちの気持きもちも一緒いっしょに飛とびたかったが、1回かい目めの気持きもちのいいジャンプからもう1本ほんと思おもったところで気合きあいが空回からまわりしてしまった」と悔くやしさをにじませました。

そのうえで、2回かい目めのオリンピックについて、「こうやってみなさんが見みてくれる舞台ぶたいで飛とべたことは幸しあわせだった」と振り返ふりかえりました。

ワールドカップ史上しじょう最年少さいねんしょう優勝ゆうしょうや通算つうさんの最多さいた勝利しょうり記録きろくを更新こうしんし続つづけるなど、女子じょしジャンプ界かいでは誰だれもが第だい一いち人にん者しゃとして認みとめる高梨たかなし選手せんしゅは初はつ出場しゅつじょうのソチ大会たいかいでメダルなしに終おわり、前回ぜんかいのピョンチャン大会たいかいで銅メダルどうめだるを獲得かくとくしました。

それでも金メダルきんめだるを目指めざす高梨たかなし選手せんしゅが感かんじていたのは、世界せかいの強豪きょうごうとの大おおきな壁かべでした。

北京ぺきん大会たいかいに向むけた4年間ねんかんでこれまで国際こくさい大会たいかいで何なん度ども勝利しょうりを重かさねてきた「ジャンプの形かたち」をゼロから作り直つくりなおすことを決断けつだん。残のこされた期間きかんから逆算ぎゃくさんして主おもに4つのポイントに絞しぼりました。

まずゲートから、「カンテ」と呼よばれる踏み切ふみきりの先さきまでの助走じょそう路ろの姿勢しせい、次つぎに「テイクオフ」と呼よばれる踏み切ふみきりの瞬間しゅんかん、さらに空中くうちゅうでの姿勢しせい、そして着地ちゃくちでした。

高梨たかなし選手せんしゅは一ひとつ一ひとつの動うごきを見直みなおし、何なん度ども何なん度ども飛とび続つづけて理想りそうの形かたちを追い求おいもとめました。

「前まえのジャンプに戻もどそうかという　葛藤かっとうもあったが、絶対ぜったいに変かえなければ世界せかいのレベルアップの波なみについていけなくなる」となかなか結果けっかにつながらなくても固かたい決意けついで諦あきらめずに続つづけました。

今こんシーズン、新あらたなジャンプ作づくりは、最後さいごの着地ちゃくち、両足りょうあしを前後ぜんごに開ひらく「テレマーク姿勢しせい」の段階だんかいにまで来きていました。

女子じょしのレベルが上あがる中なか、北京ぺきんではわずかな差さが金メダルきんめだるを決きめると見みていた高梨たかなし選手せんしゅは「飛ひ距離きょりだけでなく、テレマークを決きめられるかが鍵かぎとなる」と考かんがえてました。

クロスカントリー用ようの板いたの細ほそいスキー板いたを使つかって着地ちゃくちの際さいの重心じゅうしん移動いどうの練習れんしゅうをするなどしてオリンピック本番ほんばん直前ちょくぜんまで、改善かいぜんしました。

15歳さいから世界せかいのトップの舞台ぶたいで活躍かつやくし「いろいろな人ひとたちへ恩返おんがえしの思おもいも込こめて飛とびたい」と話はなしていた高梨たかなし選手せんしゅ。

世界せかいの女子じょしジャンプ界かいのレベルが上あがる中なか、メダルにはあと一いち歩ほおよびませんでした。

　合計ごうけい得点とくてん239.0（2回かい目め得点とくてん121.0、距離きょり100m）

2位い カタリナ・アルトハウス（ドイツ）

　合計ごうけい得点とくてん236.8（2回かい目め得点とくてん115.7、距離きょり94.0m）

3位い ニカ・クリジュナル（スロベニア）

　合計ごうけい得点とくてん232.0（2回かい目め得点とくてん118.1、距離きょり99.5m）

4位い 高梨たかなし沙羅さら

　合計ごうけい得点とくてん224.1（2回かい目め:得点とくてん115.4、飛ひ距離きょり100m）

13位い 伊藤いとう有希ゆき

　合計ごうけい得点とくてん176.7（2回かい目め:得点とくてん81.2、飛ひ距離きょり82.0m）

14位い 勢ぜい藤ふじ優花ゆか

　合計ごうけい得点とくてん176.5（2回かい目め:得点とくてん81.9、飛ひ距離きょり83.5m）

18位い 岩渕いわぶち香里かおり

合計ごうけい得点とくてん169.6（2回かい目め:得点とくてん74.8、飛ひ距離きょり83.0m）

前回ぜんかいのピョンチャン大会たいかいでは、銅メダルどうめだるを獲得かくとくしましたが、世界せかいの強豪きょうごうとの大おおきな壁かべを肌はだで感かんじて「何なにかを変かえないと勝かてない」と北京ぺきん大会たいかいに向むけた4年間ねんかんでジャンプの形かたちをゼロから作り直つくりなおしてきました。

今こんシーズンはワールドカップで1勝しょうを挙あげ「この4年間ねんかんで経験けいけんしたこと、積み上つみあげてきたことを出し切だしきりたい」と意気込いきごんでいます。

北京ぺきんオリンピックで悲願ひがんの金メダルきんめだるなるか注目ちゅうもくです。

＜競技きょうぎ概要がいよう＞

女子じょしジャンプの個人こじんノーマルヒルは予選よせんがなく、決勝けっしょうで2回かいのジャンプを行おこない、その合計ごうけい点てんで順位じゅんいが決きまります。

決勝けっしょうのスタート順じゅんは、1回かい目めはワールドカップランキングの下位かいの選手せんしゅから上位じょういの選手せんしゅの順じゅん。2回かい目めは1回かい目めの成績せいせきの下位かいの選手せんしゅから上位じょういの選手せんしゅの順じゅんとなります。

今こん大会たいかいには40人にんがエントリーしています。

1回かい目めのジャンプで日本にっぽん勢ぜいの最初さいしょに登場とうじょうするのは、勢ぜい藤ふじ選手せんしゅで21番目ばんめ。伊藤いとう選手せんしゅが26番目ばんめ、岩渕いわぶち選手せんしゅが27番目ばんめで、高梨たかなし選手せんしゅが36番目ばんめです。

北京ぺきん大会たいかいのジャンプ台だいは、ノーマルヒルではK点てんが95メートル、ヒルサイズは106mです。K点てんは「飛ひ距離きょりによる得点とくてんの基準きじゅんとなる」地点ちてん。ヒルサイズはジャンプ台だいの大おおきさを表あらわすもので、安全あんぜんに着地ちゃくちできる限界げんかいの距離きょりとされます。

＜得点とくてんの計算けいさん方法ほうほう＞

得点とくてんは「ジャンプの飛ひ距離きょり点てん」＋「飛型ひけい点てん」からなります。

ジャンプの飛ひ距離きょり点てんの計算けいさんは、基本きほんとなる距離きょり点てんを「60」として、ノーマルヒルならばK点てんを超こえれば1mにつき2.0ポイントのプラス、K点てんを下回したまわれば1mにつき2.0ポイントのマイナスとなります。飛型ひけい点てんは5人にんの審判しんぱんが20点てん満点まんてん（0.5点てん刻きざみ）で採点さいてん。最高さいこう点てんと最低さいてい点てんを除のぞいた3人にんの採点さいてんが合計ごうけいされます。転倒てんとうは大おおきく減点げんてんされ、着地ちゃくちの際さいのテレマーク（片足かたあしを前まえに出だしてひざを曲まげる）姿勢しせいが入はいらない場合ばあいも減点げんてんされます。