くわしく】アメリカ「ロシアのウクライナ侵攻しんこうおく背景はいけいは?

Easy Japanese news
Feb 26, 2022 18:02 0
Furigana
Báo tiếng Nhật
ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうをめぐり、アメリカ国防こくぼう総省そうしょう高官こうかんは、ロシアぐんがウクライナがわはげしい抵抗ていこうにあい、首都しゅとキエフへの侵攻しんこうがロシアがわ想定そうていよりもおくれているという認識にんしきしめしました。

アメリカ政府せいふもと高官こうかんはウクライナぐんがアメリカなど支援しえんて、以前いぜんくらべて装備そうび能力のうりょく格段かくだん向上こうじょうしていると指摘してきしていて、アメリカは、前線ぜんせん防衛ぼうえい切り札きりふだとしてたい戦車せんしゃミサイル「ジャベリン」もウクライナぐん供与きょうよしてきました。

対戦たいせんしゃミサイル 「ジャベリン」とは

「ジャベリン」は戦車せんしゃなど装甲そうこう貫通かんつうする強力きょうりょくなミサイルを標的ひょうてきけて自動じどう誘導ゆうどうする精密せいみつ兵器へいきで、兵士へいしが1にん持ち運もちはこべる機動きどうせいたかさからアメリカぐんなどが実戦じっせん使用しようしてきました。

ウクライナぐんはこの対戦たいせんしゃミサイルを使つかって首都しゅとキエフにせまロシアぐん戦車せんしゃ部隊ぶたい応戦おうせんしているものとみられます。

アメリカがウクライナに「ジャベリン」を供与きょうよ

ロシアがクリミアを一方いっぽうてき併合へいごうした2014ねん以降いこう、アメリカはウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんつづけてきましたが、当初とうしょ殺傷さっしょう兵器へいきあるジャベリンは供与きょうよしていませんでした。

背景はいけいには、ロシアがわ過度かど刺激しげきしたくないというかんがもあったとみられますが、まえのトランプ政権せいけん方針ほうしん転換てんかんし、2018ねんにウクライナの防衛ぼうえいりょく強化きょうか理由りゆうにジャベリンの供与きょうよ決定けっていしました。ただ、ウクライナの制空権せいくうけんをめぐってロシアとの攻防こうぼうはげしくなっていることから、ジャベリンをはじめ軍事ぐんじ物資ぶっし輸送ゆそうはこのはむずかしくなっています。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどうかんは25にち記者きしゃ会見かいけんで「あら手段しゅだんさがさなければならないが、自衛じえいのための支援しえんつづける」とべ、軍事ぐんじ物資ぶっし供与きょうよつづけていく方針ほうしん強調きょうちょうしました。

専門せんもん「ウクライナぐん格段かくだん向上こうじょう

アメリカトランプぜん政権せいけんでウクライナ政策せいさく担当たんとうしたもと高官こうかんは、「ウクライナはアメリカなど外国がいこくからの支援しえん強力きょうりょくぐん作り上つくりあげた。装備そうび能力のうりょく格段かくだん向上こうじょうした」とべ、ウクライナぐん戦力せんりょくは、ロシアが一方いっぽうてきにクリミアを併合へいごうした2014ねん当時とうじくら強化きょうかされていると指摘してきしました。

インタビューおうじたのは、2017ねんから2019ねんまでアメリカ国務省こくむしょうのウクライナ政策せいさく担当たんとう特別とくべつ代表だいひょうつとめたカート・ボルカーです。

アメリカからウクライナぐんへのたい戦車せんしゃミサイル、「ジャベリン」の供与きょうよなど取り組とりくみ、現地げんちおとずれて、ゼレンスキー大統領だいとうりょうとも面会めんかいしてきました。

ウクライナぐん外国がいこく支援しえん軍備ぐんび強化きょうか

ボルカーによりますと、ウクライナぐんはロシアがクリミアを一方いっぽうてき併合へいごうした2014ねん時点じてんまでは、訓練くんれん装備そうび十分じゅうぶんではなく、士気しき低下ていかしていましたが、その後そのごアメリカなど外国がいこく支援しえんて、軍備ぐんび強化きょうかすすめてきたということです。

また、ボルカーは、「ウクライナぐんは8年間ねんかん東部とうぶしんロシア武装ぶそう勢力せいりょく散発さんぱつてき戦闘せんとうつづけてきた。おおひとたちがぐん経験けいけんし、予備よびやくおお」とべ、実戦じっせん経験けいけん豊富ほうふだと分析ぶんせきしています。

一方いっぽうでボルカーは、ロシアとウクライナのぐん戦力せんりょく圧倒的あっとうてきあるとしたうえで「ウクライナぐんある程度あるていどまでは自分じぶんたちをまもための戦闘せんとうできるだろう。しかし必要ひつよう防空ぼうくう能力のうりょく沿岸えんがん警備けいびりょく、サイバー攻撃こうげきへの対応たいおう能力のうりょくなどそなえておらず、むずかしいたたかなるだろう」とべました。

べい国防こくぼう総省そうしょう ロシアぐんのキエフ前進ぜんしん想定そうていよりもおく

アメリカ国防こくぼう総省そうしょう高官こうかんは25にち、ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこう状況じょうきょうについて、最新さいしん分析ぶんせき結果けっかあきらかにしました。

それによりますと、ロシアぐんはウクライナの国境こっきょう周辺しゅうへん展開てんかいする地上ちじょう部隊ぶたいうちおよそ3ぶん1の戦力せんりょくをウクライナ国内こくない投入とうにゅうし、引き続ひきつづおもに3つの方向ほうこうから前進ぜんしんしているということです。

このうち、ウクライナ北部ほくぶ国境こっきょうせっするベラルーシから首都しゅとキエフにかうルートでは、キエフにかうロシアぐんに対にたい、ウクライナがわがロシアの想定そうていよりもはげしく抵抗ていこうしていると分析ぶんせきしています。

そのうえで「ロシアぐんはキエフへの前進ぜんしん引き続ひきつづこころみているが、かれ予想よそうしていたほどはやくは移動いどうできていない」とべ、キエフへの侵攻しんこうがロシアがわ想定そうていよりもおくれているという認識にんしきしめしました。

また、ウクライナの北東ほくとう方向ほうこうから国境こっきょうえてだい2の都市とし、ハリコフに南下なんかするルートでは、ハリコフでいま戦闘せんとうつづいているということです。

さらに、ウクライナ南部なんぶのクリミアから北上ほくじょうするルートでは、これまで確認かくにんされていた北西ほくせい方向ほうこうある都市とし、ヘルソンにかうルートにくわえて、あら北東ほくとう方向ほうこうすす部隊ぶたい確認かくにんされたということです。

これら部隊ぶたい東部とうぶドネツクしゅうのマリウポリなどある地域ちいきかっているとしています。

また、アゾフうみめんするマリウポリの西側にしがわでは、ロシアぐんによる水陸すいりく両用りょうよう作戦さくせんおこなわれ、すうせんにん部隊ぶたい上陸じょうりくしている可能かのうせいがあるということです。

一方いっぽう、ロシアぐんは、軍事ぐんじ関連かんれん施設しせつおも標的ひょうてきとしてこれまでに200はつ以上いじょう弾道だんどうミサイルや巡航じゅんこうミサイルなど発射はっしゃしましたが、そのうち一部いちぶ住宅じゅうたくちたということです。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょう高官こうかんは、ロシアぐんはこれまでのところ、人口じんこう集中しゅうちゅうする地域ちいきうばえておらず、ウクライナの制空権せいくうけん確保かくほできていないとしていますが「情勢じょうせい急速きゅうそく変化へんかする可能かのうせいがある」とべ、警戒けいかいかんしめしています。

ロシアぐん車列しゃれつ破壊はかいされたとの情報じょうほう

AP通信つうしんはウクライナぐんからの情報じょうほうとして26にち首都しゅとキエフのちかでロシアぐん車列しゃれつ破壊はかいされたとつたえています。

撮影さつえいされた映像えいぞうには、道路どうろじょうはげしくこわれ、全体ぜんたいくろげた車両しゃりょうと、その周辺しゅうへん調しらべるウクライナぐん兵士へいし様子ようすうつっています。

アメリカがウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんとして3おく5000まんドル拠出きょしゅつ

アメリカのホワイトハウスは25にち、ウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんとして最大さいだいで3おく5000まんドル、日本にっぽんえんにしておよそ400おくえん拠出きょしゅつするようバイデン大統領だいとうりょうがブリンケン国務こくむ長官ちょうかん指示しじしたと発表はっぴょうしました。

具体ぐたいてき軍事ぐんじ支援しえん内容ないようあきらかにしていません。

バイデン大統領だいとうりょうは、これせんだっておこなったウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうとの電話でんわ会談かいだんで、経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう関係かんけい支援しえん継続けいぞくすることをつたえていました。

ロシアぐん兵力へいりょくは90まんにん

イギリスのシンクタンク、IISS=国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ世界せかい各国かっこく軍事ぐんじりょくなど分析ぶんせきした年次ねんじ報告ほうこくしょ「ミリタリー・バランス」によりますと、ロシアの兵力へいりょくは90まんにん

このうち陸軍りくぐんが28まんにん海軍かいぐんが15まんにん航空こうくう宇宙うちゅうぐんが16まん5せんにんとなっています。

去年きょねん(2021ねん)のロシアの防衛ぼうえいは、620おくドルと世界せかい5で、ここすうねん軍備ぐんび近代きんだいすすめ、とく地上ちじょうせん能力のうりょくおおきく向上こうじょうしていると指摘してきしています。

そして、ロシアは、アメリカ軍事ぐんじりょく対抗たいこうするため、かく戦力せんりょく重視じゅうしし、ICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルやSLBM=潜水せんすいかん発射はっしゃ弾道だんどうミサイルなど戦略せんりゃく核兵器かくへいき保有ほゆうしています。

さらに、アメリカのミサイル防衛ぼうえいシステム配備はいび対抗たいこうして、音速おんそくの20ばい、「マッハ20」にたっするとされるごくちょう音速おんそく兵器へいき「アバンガルド」など新型しんがた兵器へいき開発かいはつすすめています。

近年きんねんでは通常つうじょう戦力せんりょくくわえて、サイバー攻撃こうげき意図いとてき情報じょうほう宣伝せんでんなど組み合くみあわせた「ハイブリッドせん」も展開てんかいしているとされています。

ウクライナぐんは19まん6000にん

これに対にたいして、ウクライナは、「ミリタリー・バランス」によりますと、兵力へいりょくが19まん6600にんと、ロシアの4ぶん1以下いかです。

このうち陸軍りくぐんは12まん5600にん海軍かいぐんは1まん5せんにん空軍くうぐんは3まん5せんにんとなっています。

一方いっぽう、ウクライナは、ロシアの脅威きょうい対抗たいこうするため、アメリカなど欧米おうべい諸国しょこくから軍事ぐんじ支援しえんけていて、アメリカなどからたい戦車せんしゃミサイル「ジャベリン」を供与きょうよされているほか、トルコから攻撃こうげきがた無人むじん「バイラクタル」を購入こうにゅうするなど、装備そうび近代きんだいすすめています。

また、2014ねんにロシアに、ウクライナ南部なんぶクリミア半島くりみあはんとう一方いっぽうてき併合へいごうされたのち、ウクライナ政府せいふは、徴兵ちょうへいせい復活ふっかつさせています。

国防省こくぼうしょうは、2014ねんに「領土りょうど防衛ぼうえい部隊ぶたい」を結成けっせいし、市民しみんに対にたいしてじゅうなど武器ぶきあつかかたなどの講習こうしゅうおこなっていて、非常時ひじょうじには最大さいだい12まんにん編成へんせいされる見通みとおで、ぐん指揮しきかれることになります。

先月せんげつには「国家こっかレジスタンス基本きほんほう」が施行しこうされ、ロシアぐん侵攻しんこうしてきた場合ばあい国民こくみん一丸いちがんとなって抵抗ていこうするとしています。

5
4
3
2
1
Báo tiếng Nhật
大阪おおさか関西かんさい万博ばんぱく13にち

大阪おおさか関西かんさい万博ばんぱくが13にちわりました

N4 Nguồn: NHK 1940 Oct 14, 2025 19:10
Báo tiếng Nhật
つくたの
N2 Nguồn: Tổng hợp 1506 Oct 14, 2025 03:10
Báo tiếng Nhật
N5 Nguồn: Tổng hợp 25 Oct 18, 2025 03:10