記録的な
大雨となった
九州北部では
雨が
弱まったあとも
地盤が
緩み、
災害の
危険性が
高い状態が
続いています。12
日は
前線や
寒気の
影響で、
西日本から
北日本の
広い範囲で
大気の
状態が
非常に
不安定に
なる見込みで、
土砂災害などに
警戒が
必要です。
気象庁によりますと、前線の活動が活発になった影響で九州北部では10日、線状降水帯が相次いで発生して福岡県と大分県に一時、大雨の特別警報が発表されました。
今月6日の降り始めからの雨の量は、福岡県の英彦山で600ミリを超えるなど各地で記録的な大雨となりました。
この時間は、九州南部を中心に雨が強まり、午後5時までの1時間には鹿児島県が霧島市に設置した雨量計で39ミリの激しい雨が降りました。
前線は12日にかけて北上しながら北日本にのびる見込みで、上空の寒気の影響も加わって、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
12日の夕方までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、東北の日本海側と新潟県で120ミリと予想されています。
これまでの大雨で、九州北部では地盤が緩んでいたり川の堤防や護岸が損傷したりしているところがあり、災害のリスクが高い状態が続いています。
大雨となった地域では、ふだんより少ない雨でも土砂災害や川の氾濫などの災害の危険度が急激に高まるおそれがあり、川や山の斜面など危険な場所には近づかないようにしてください。
そのほかの地域でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、ひょうにも十分注意してください。