このハウスで菊を栽培する男性は「きのう作業をしていたら雷が鳴り始めたので避難していた。けさ状況を確認しに来たら木が倒れていた。かなり強い突風が起きたのかなと思う」と話していました。
ゴルフ場の経営者の男性は「午後7時前に風が強くなったように感じ、ネットをおろした。すると、すぐに強い風が吹いて雨や氷のつぶが降って、高さ30メートル近いコンクリートの支柱が折れてしまった。1分くらいの出来事で、とても怖くて、客もあぜんとしていた。客には建物の中に入ってもらい誰もけががなかったのが幸いだった。しばらく臨時休業にせざるを得ない」と話していました。
また、別の住宅では屋根の瓦の一部がずれていました。 自宅の屋根が飛ばされたという60代の男性は「きのうの夕方は出かけていたが、連絡をもらって帰ってきたところ、家の中は水びたしでした」と話していました。
茨城 境町 ゴルフ練習場 支柱3本折れる
埼玉 幸手 住宅の屋根の一部が落下
埼玉 加須 「近くの家の屋根が飛んでいた」
12日も大気の状態が非常に不安定になる見込みで気象庁は落雷や突風、ひょうなどに十分注意するよう呼びかけています。
湿った空気や日中の気温上昇の影響で関東では11日夕方、局地的に雨雲が発達し、特に、埼玉・茨城・千葉・群馬の県境付近で突風によるとみられる被害の通報が相次ぎました。
茨城県境町の桐ケ作地区では、木が根元からなぎ倒されて、農業用ハウスに覆いかぶさっていました。
埼玉県幸手市や加須市では住宅の屋根が飛ばされたり、倒木が道路をふさいだりといった被害が相次いでいます。
これまでのところ、いずれの自治体でもけが人の報告は入っていないということで自治体などが被害の詳しい状況を調べることにしています。
関東甲信では大気の不安定な状態は12日も続く見込みで、気象庁は急な激しい雨のほか落雷や突風、竜巻などの激しい突風、それに「ひょう」に十分注意するよう呼びかけています。
急に黒い雲が近づいてきたり冷たい風が吹くなど発達した積乱雲が近づく兆しに気づいた場合は頑丈な建物に避難してください。