前線などの
影響で、12
日は
西日本から
北日本の
広い範囲で
大気の
状態が
非常に
不安定になり
記録的な
大雨となった
九州北部では
非常に
激しい雨が
降っています。
九州北部では
これまでの
大雨で
広い範囲で
地盤が
緩んでいるところがあり、
土砂災害に
厳重な
警戒が
必要です。
気象庁によりますと、前線や上空の寒気の影響で西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定になっています。
大雨で被害が出た九州北部で再び雨が激しくなっているほか、中国地方や北陸、東北の日本海側でも局地的に雨雲が発達しています。
午後1時までの1時間には熊本県が菊池市に設置した雨量計で75ミリの非常に激しい雨が降りました。
また、富山県が砺波市に設置した雨量計で41ミリの激しい雨を観測しました。
これまでに降った雨で福岡県と大分県では土砂災害の危険性が非常に高まり、「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
また、秋田県では氾濫の危険性が高まり、「氾濫危険水位」を超えている川があります。
今後の見通しです。
前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響でこのあとも、九州から東北にかけての日本海側、それに関東などで局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
あす(13日)昼までの24時間に降る雨の量は、多いところで、
▽新潟県で180ミリ、
▽北陸で150ミリ、
▽東北で120ミリ、
▽九州北部と中国地方で100ミリと予想されています。
また、14日昼までの24時間には、
▽新潟県と北陸で100ミリから150ミリ、
▽九州北部と中国地方、東北で50ミリから100ミリの
雨が降ると見込まれています。
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、ひょうにも十分注意してください。
特に、これまでの大雨で、九州北部では地盤が緩んでいたり川の堤防や護岸が損傷したりしているところがあり、災害のリスクが高い状態が続いています。
ふだんより少ない雨でも土砂災害や川の氾濫などの災害の危険度が急激に高まるおそれがあり、川や山の斜面など危険な場所には近づかないようにしてください。