生態系に
影響を
及ぼすおそれが
ある「
特定外来生物」に
指定されている
中南米原産の
小型のアリ、「コカミアリ」が
今月3
日、
岡山県倉敷市の
港で
確認され、
環境省は
監視を
強化しています。
環境省によりますと「コカミアリ」の
国内への
侵入が
確認されたのは
今回が
初めてです。
「コカミアリ」は中南米原産の体長2ミリ程度の小型のアリで、毒針に刺されるとアレルギー反応を引き起こすおそれがあるほか、生態系にも影響を及ぼすとして「特定外来生物」に指定されています。
環境省によりますと、今月3日、岡山県倉敷市の水島港の国際コンテナターミナルで、フィリピンから神戸港を経由した貨物コンテナの脚部やその周辺からおよそ30匹が見つかったということです。
国内では9年前、成田空港で輸入された植物に混入しているのを検疫で確認して水際で侵入を阻止したことから、国内に侵入した事例は今回が初めてだということです。
女王アリは見つかっておらず、港のほかの場所からは見つかっていないことから、環境省は国内で定着したものではないとしています。
環境省は監視を強化するとともに、事業者に対し、ふだん見かけない小さなアリがいた場合は、自治体や環境省に連絡するよう呼びかけています。