今回、スタジオジブリは観客にまっさらな気持ちで見てもらいたいと、事前にタイトルと、鳥のキャラクターが描かれたポスター以外、内容に関する情報を明かしていません。
公開初日の14日、東京・豊島区にある映画館には平日にもかかわらず午前9時半からの初回の上映に多くのファンが訪れました。
20代の男性は「作品を見て、宮崎監督は怪物なんだなと思いました。まだこういう作品を作りたいという熱意を感じました」と話していました。 別の20代の男性は「展開が全く読めない作品でした。作品を見たあとでは、ポスターの鳥のキャラクターのイメージが変わりました」と話していました。 一方、20代の女性は「冒頭は暗い話なのかなと思いましたが、見ていくと“駿ワールド”が繰り広げられて、ジブリ的なときめきもありました。見てよかったです」と話していました。 公開初日を迎えた後も、映画のパンフレットは発売しないといった異例の対応が続きます。
公開にあわせてスタジオジブリは14日午前8時、ツイッターの公式アカウントに映画のポスターの画像とともに次のように投稿をしました。
これに対して「情報なし!めっちゃ気になる」、「早くカヘッカヘッの正体が知りたい」といったコメントが投稿されていました。 一方、情報が少なかったせいか、コメントの中には「今日から公開とか知らなかった」といったものも見受けられました。
午前11時前には、さっそく映画を見たと思われる人たちが次々と感想を投稿していました。 「すげぇ、なんか」 「かわいい」 「1回では咀嚼しきれない」 「うまく言葉にできない」 「感想めっちゃ言いたいけど言えない」 ただ、これから映画を見ようという人に配慮してか、内容を明かさないよう気遣った投稿が目立ちました。 中には、「何も情報入れずに映画を見るのが新鮮だった。新しい体験だった」と振り返る投稿もありました。 一方で、SNSによって内容を知ってしまうことを心配する投稿も見られました。 「情報が出回る前に見にいきたい」 「ネタバレ、あらすじ回避のためしばらくSNS離れます」 これまで内容が明かされてこなかった反動か、映画公開初日のSNSは盛り上がりをみせています。
「まず映画の冒頭から、とてつもない熱量と密度で描かれた手描きアニメのクオリティーに圧倒され、キャラクターが走るシーンひとつをとっても、躍動感に驚かされました。 ストーリーについては詳しく触れませんが、あえてジャンルでくくるのであれば『冒険活劇ファンタジー』と言えるのではないでしょうか。 全く先が読めない展開にワクワクし、まさに『ジブリアニメ』だと感じました。先日行ったインタビューで鈴木敏夫プロデューサーは、今回の作品について「若い宮崎アニメ」というキーワードをあげていました。 今回の制作は、宮崎駿監督が『こんなの描けるか!』という思いで描いた絵コンテを、作画監督を任されたすご腕アニメーターの本田雄さんが具体化する形で進められたといいます。 確かに、次々と繰り出されるシーンは『こんなの描けるか!』と圧倒される場面ばかりで、82歳という年齢を感じさせない宮崎監督の、エネルギッシュで新鮮な演出に満ちていたと思います。 とめどなくあふれるイメージをそのまま観客にぶつけてくるような、荒削りな若々しさもありました。映画のストーリーについては、いろんな解釈や受け止め方があると思います。 私自身は、高齢を理由とした引退を撤回してまでこうした作品を作り続ける宮崎監督から『君たちはどう生きるか』と問いかけられているような気持ちになりました」
上映後、作品を見た人の感想は
“カヘッカヘッカヘッ”って?
SNSにはネタバレ気遣う投稿も
記者も見ました その感想は(ネタバレありません)
謎に包まれたジブリの新作 鈴木敏夫Pに聞いた!