日本新聞: ヤンキース 41回目のリーグ優勝 15年ぶりワールドシリーズ進出

大リーグだいり-ぐ、アメリカンリーグのリーグ優勝ゆうしょう決定けっていシリーズは19日にち、第だい5戦せんが行おこなわれ、ヤンキースが延長えんちょう10回かい、5対たい2で勝かって対戦たいせん成績せいせきを4勝しょう1敗はいとして41回かい目めのリーグ優勝ゆうしょうを果はたし、15年ねんぶりのワールドシリーズ進出しんしゅつを決きめました。

アメリカンリーグのリーグ優勝ゆうしょう決定けっていシリーズはヤンキースとガーディアンズの対戦たいせんとなり、4勝しょうをあげたチームがワールドシリーズに進出しんしゅつします。

対戦たいせん成績せいせき、ヤンキースの3勝しょう1敗はいで迎むかえた第だい5戦せんはガーディアンズの本拠地ほんきょち、クリーブランドで行おこなわれました。

ヤンキースはガーディアンズに2回かいと5回かいに1点てんずつを取とられリードされますが、6回かい、4番ばん・スタントン選手せんしゅのツーランホームランで同点どうてんに追おいつきました。

試合しあいはこのまま2対たい2の同点どうてんで延長えんちょうに入はいり、ヤンキースは10回かい、2アウト一塁いちるい二塁にるいのチャンスを作つくって、2番ばん・ソト選手せんしゅがガーディアンズ、5人にん目めのピッチャーからセンターオーバーのスリーランホームランを打うち、試合しあいを決きめました。

ヤンキースは延長えんちょう10回かい5対たい2で勝かって、対戦たいせん成績せいせき4勝しょう1敗はいで2009年ねん以来いらい15年ねんぶり41回かい目めのリーグ優勝ゆうしょうを果はたし、ワールドシリーズ進出しんしゅつを決きめました。

ワールドシリーズではドジャースとメッツが対戦たいせんしているナショナルリーグのチャンピオンと対戦たいせんします。

キャプテンのジャッジ選手せんしゅ初はつのワールドシリーズへ

2009年ねん以来いらい、15年ねんぶりにアメリカンリーグを制せいしたヤンキース。

昨さくシーズンからキャプテンを務つとめるジャッジ選手せんしゅにとっては、32歳さいにして初はじめてのワールドシリーズです。

ジャッジ選手せんしゅは2017年ねんに当時とうじの新人しんじん記録きろくとなるホームラン52本ほんを打うって新人しんじん王おうを受賞じゅしょうし、おととしにはホームラン62本ほんを打うって同おなじヤンキースの名めい選手せんしゅ、ロジャー・マリスが持もっていたアメリカンリーグの最多さいた記録きろくを61年ねんぶりに更新こうしんしました。

今こんシーズンもホームラン58本ほん、144打点だてんでリーグの2冠かんに輝かがやき、打率だりつも自己じこ最高さいこうの3割わり2分ふん2厘りんで三冠王さんかんおうに迫せまる活躍かつやくを見みせ、地区ちく優勝ゆうしょうしたチームを引っ張ひっぱりました。

大谷おおや翔しょう平ひら選手せんしゅとともに現代げんだい最高さいこうのバッターのひとりとして大リーグだいり-ぐの顔かおとなっていて、年俸ねんぽうも野手やしゅでは大リーグだいり-ぐ史上しじょう最高さいこう額がくの4000万まんドル、日本にっぽん円えんでおよそ60億おく円えんです。

しかし、プレーオフではこれまで2017年ねん、2019年ねん、おととしと、いずれもリーグ優勝ゆうしょう決定けっていシリーズでアストロズに敗やぶれていて、意外いがいにもワールドシリーズに進出しんしゅつするのは今回こんかいが初はじめてです。

ジャッジ選手せんしゅはこれまでの会見かいけんで、過去かこのプレーオフでの敗戦はいせんを振り返ふりかえりながら「チームの一員いちいんである以上いじょう、仕事しごとをやり遂やりとげられなかったときには大おおきな責任せきにんを感かんじる。子こどもの頃ころ、父ちちが『たとえ家かの庭にわでやるバスケットボールの試合しあいでも勝かつためにやるんだ』と教おしえてくれた。勝利しょうりこそがすべてだ。勝かたなければ、ここで何なにをしているのかということになる」と勝利しょうりへの強つよい思おもいをのぞかせました。

そのうえで、ことしの活力かつりょくとなったのは地区ちく4位いに終おわった昨さくシーズンの成績せいせきだったとして「多おおくの選手せんしゅがベンチに座すわってただグラウンドを見みつめ、悔くやしさをかみしめた。『もう二度にどとこんな思おもいはしたくない』と全員ぜんいんが奮起ふんきしたんだと思おもう」と話はなしました。

今こんシーズンのプレーオフではここまで打率だりつ1割わり6分ふん1厘りん、ホームラン2本ほん、6打点だてんと苦くるしんでいますが、チームは15年ねんぶりにワールドシリーズの舞台ぶたいに戻もどります。

誰だれに対にたいしても常つねに謙虚けんきょなことで知しられる名門めいもん球団きゅうだんのキャプテンが、ようやく頂点ちょうてんを決きめる大だい舞台ぶたいに立たちます。

ヤンキース 15年ねんぶりのワールドシリーズ進出しんしゅつ

アメリカ最大さいだいの都市とし、ニューヨークを本拠地ほんきょちに置おくヤンキースはアメリカンリーグ東部とうぶ地区ちくに所属しょぞくし、これまでにベーブ・ルースやルー・ゲーリック、ジョー・ディマジオなど伝説でんせつ的てきな名めい選手せんしゅを数多かずおおく輩出はいしゅつしている球団きゅうだんです。

ワールドシリーズ制覇せいはの回数かいすうは30球団きゅうだんで最もっとも多おおい27回かいで2位いのカーディナルスの11回かいを大おおきく上回うわまわりますが、最後さいごに頂点ちょうてんに立たったのは松井まつい秀喜ひできさんがワールドシリーズのMVP＝最優秀さいゆうしゅう選手せんしゅを受賞じゅしょうした2009年ねんで、ワールドシリーズ進出しんしゅつは今回こんかいが15年ねんぶりです。

ホームラン58本ほん、144打点だてんでアメリカンリーグの2冠かんに輝かがやいたジャッジ選手せんしゅを中心ちゅうしんにホームラン41本ほんのソト選手せんしゅ、同おなじく27本ほんのスタントン選手せんしゅなどを擁ようする強力きょうりょく打線だせんが持ち味もちあじで、今こんシーズンのチームのホームラン237本ほんは30球団きゅうだんトップでした。