千葉県印西市の自称・個人事業主、寳田真月容疑者(22)は、10月15日、横浜市青葉区の住宅に侵入し、この家に住む後藤寛治さん(75)を殺害したうえ、現金およそ20万円を奪ったとして強盗殺人の疑いで19日夜に逮捕され、20日朝、身柄を検察庁に送られました。
これまでの調べで、容疑を認め「自分の車を運転し現場近くまで行って3人で実行した」などと供述しているということです。
さらに容疑者が「指示役との連絡で秘匿性の高い通信アプリを使った」などと供述していることが警察への取材で分かりました。
また、捜査関係者によりますと「ネットを通じて指示役とつながった」という趣旨の供述もしているということです。
首都圏で相次ぐ一連の事件では、すでに逮捕されている実行役などが、指示役と秘匿性の高い通信アプリを使って連絡を取っていたことが分かっていて、警察は容疑者がSNSで闇バイトに応募し事件に関わったとみて詳しいいきさつを調べています。
容疑者の父親 「なぜそんなことをしたのか」
10月15日、横浜市の住宅で発生した強盗殺人事件で、19日夜逮捕された寳田真月容疑者(22)と一緒に暮らす父親が取材に応じました。
容疑者は父親と祖父母と4人で暮らしていたということで、父親によりますと事件の前日の14日の夜に車で出かけ、16日の朝方に帰ってきたということです。
父親は「1日半も帰らないのは初めてだったのですが、そのときは『きょうは帰ってこないのか』というぐらいしか思っていませんでした。ただ、いま振り返ると、タイミングが横浜市の事件と重なると思います」と振り返りました。
19日の朝、警察から自宅の捜索を受けた際に事件に関わった疑いがあることを知ったということで、「事件後もおとなしく普通に過ごしていましたし、“キレやすい”わけでもなく、優しい性格です。頭の中の整理がつかなくて、なぜそんなことをしたのかということばかり考えてしまう」と話していました。
その上で、「すべて正直に話して、事実であればこれからどうやって罪をつぐなうのかというのを本人と話したい」と話していました。