災害が発生する危険が迫っていることから、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して、安全を確保するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、高気圧の縁をまわって流れ込む暖かく湿った空気などの影響で、西日本を中心に大気の状態が非常に不安定になっていて、九州で局地的に雨雲が発達しています。
宮崎県南部平野部では線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして、気象庁は午後3時すぎに「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。
その後も雨が強まり、日南市付近ではレーダーによる解析で午後4時半までの1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
また、午後4時半までの1時間に宮崎空港で52ミリの非常に激しい雨を観測しました。
宮崎県では21日も大雨となり、降り始めから22日午後4時までに降った雨の量は、
▼日南市の深瀬で404.5ミリと平年の10月1か月分の2倍近くにのぼっているほか▼日向市で313ミリ
▼宮崎市田野で284.5ミリ
などとなっています。
これまでに降った雨で、宮崎県では土砂災害警戒情報が発表されている地域があるほか、氾濫危険情報が発表されている川があります。
宮崎県では22日夜のはじめごろにかけて非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は土砂災害や低い土地の浸水、川の氾濫に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意するよう呼びかけています。
自治体が発表する避難の情報などに注意し、安全な場所で過ごすようにしてください。