日本新聞: 日本被団協“生きているかぎり被爆の実態伝える” 会見で決意

日本にっぽん被団協ひだんきょう“生いきているかぎり被爆ひばくの実態じったい伝つたえる” 会見かいけんで決意けつい

Oct 22, 2024 17:10

Furigana

ことしのノーベル平和へいわ賞しょうを受賞じゅしょうすることになった日本にっぽん被団協ひだんきょうが22日にち、日本にっぽん外国がいこく特派とくは員いん協会きょうかいで記者きしゃ会見かいけんし、「生いきているかぎり被爆ひばくの実態じったいを伝つたえていかないといけない」と今後こんごの活動かつどうへの決意けついを改あらためて示しめしました。

東京とうきょう千代田ちよだ区くの日本にっぽん外国がいこく特派とくは員いん協会きょうかいが開ひらいた会見かいけんには、日本にっぽん被団協ひだんきょう＝日本にっぽん原水爆げんすいばく被害ひがい者しゃ団体だんたい協議きょうぎ会かいの田中たなか熙巳み代表だいひょう委員いいんが招まねかれました。

田中たなかさんは、13歳さいの時ときに長崎ながさき市しの自宅じたくで被爆ひばくし、その後そのご、多おおくの遺体いたいが放置ほうちされた爆心ばくしん地ちの光景こうけいを目の当まのあたりにしたことを証言しょうげんしたうえで、「こんなひどい殺ころし方かたをしてはならないと強つよく感かんじ、それが今日きょうまでの信念しんねんとなっている」と述のべました。

また、日本にっぽん被団協ひだんきょうが果はたした役割やくわりについて、記者きしゃから問とわれた田中たなかさんは「被爆ひばく者しゃたちはことばや絵え、歌うたなど、さまざまな形かたちで証言しょうげん活動かつどうを行おこなってきたが、日本にっぽん政府せいふが核かくによる抑止よくし政策せいさくを否定ひていしないのは、国民こくみんが被爆ひばくの実相じっそうを十分じゅうぶん理解りかいしていないからだと思おもうので、それが最大さいだいの悩なやみだ。被爆ひばく者しゃとしては、私わたしが最後さいごの世代せだいであり、生いきているかぎり被爆ひばくの実態じったいを伝つたえていかないといけない」と決意けついを示しめしました。