ある村に重兵衛という男がいました。重兵衛は、朝早く町へ買い物に行きました。
山を歩いていると、狐が一生懸命土を掘っていました。重兵衛は狐を驚かせようと思って、大きな声を出しました。狐はびっくりして、坂を転がって落ちていきました。重兵衛は大笑いしました。
重兵衛は、買い物をして町から帰りました。山を歩いていると、すっかり暗くなりました。困っていると、家がありました。家に入ると、おばあさんがいました。おばあさんは何も言いません。大きな包丁を出して研ぎ始めました。重兵衛は怖くなって、黙って座っていました。すると、おばあさんは「ベロベロベロ、バァ~!」と大きな声を出しました。
重兵衛はびっくりして、家から飛び出しました。そして、坂を転がって落ちていきました。
このおばあさんは、狐が変わったものでした。狐は、重兵衛に同じことをして仕返しをしました。