今、モノづくりの仕事では「見える化」がよく使われています。見える化とは、仕事のやり方を数字やデータにして、みんなで分かりやすくすることです。そして、仕事を自動でできるようにして、人の数を少なくしようとしています。
しかし、これはとても危ないことかもしれません。モノづくりには、手で作ることや、長い経験で覚えた技がとても大切です。こういう技は、数字にすることができません。また、作る人の気持ちや思いも数字では表せません。
見える化をすると、仕事の中の大事な部分がなくなったり、変わってしまうことがあります。そして、見える化されたやり方だけが本当のやり方だと思ってしまうかもしれません。でも、本当は、見える化で見えない大切なこともたくさんあります。
もう一つの問題は、見える化だけでは新しいアイディアや技術が生まれにくくなることです。職人の技は、自分で考えたり、手で作ったりしながら身につけるものです。手作業の中にこそ、新しい発見や工夫があります。
だから、見える化や自動化だけに頼ると、モノづくりの大切なことや新しい技術が生まれなくなるかもしれません。