日本は地震や台風などの自然災害が多い国です。そのため、災害に備えることがとても大切です。最近、「フェーズフリー」という考え方が注目されています。これは、普段使うものが災害のときにも役に立つというアイデアです。
「フェーズフリー」という言葉は、2014年ごろに佐藤唯行さんという防災の専門家が作りました。佐藤さんは、「防災グッズはあまり使わないし、高いので、みんなあまり準備しない」と考えました。
そこで、毎日使うものが災害のときにも使えるようにしたいと思いました。
たとえば、普通のスリッパに見えても、ガラスが割れた床の上を歩けるように丈夫に作られています。また、革靴でもスニーカーのように歩きやすくなっていて、災害のときに長い距離を歩いても疲れにくいです。2011年の大きな地震のとき、多くの人が歩いて家に帰らなければなりませんでした。こうした経験から、このような商品が作られました。
ほかにも、クッションとして使えるけれど広げると寝袋になるものや、普段はバッグとして使えるけれど水を運ぶバケツにもなるものなど、いろいろな「フェーズフリー」商品があります。
「フェーズフリー」には大切なポイントが5つあります。1つ目は、どんなときでも使えること。2つ目は、毎日使えること。3つ目は、使い方が簡単でわかりやすいこと。4つ目は、災害のときにどう使うかがすぐにわかること。5つ目は、値段が高すぎず、誰でも買いやすいことです。
この考え方は、日用品だけでなく、建物やお店にも広がっています。たとえば、兵庫県では新しい市役所の会議室を、災害のときに避難所として使えるようにしています。コンビニやホテルも、普段は普通に営業し、災害のときは避難所や水・食べものを配る場所になります。
佐藤さんは、「フェーズフリー」は、みんなが安全に災害に備えるための新しい方法だと言っています。