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6万年前に遡る毒矢の証拠

Détails de l'Article

  1. Pratique de Lecture
  2. Détails de l'Article

6万ろくまん年前ねんまえに遡さかのぼる毒矢どくやの証拠しょうこ

N2
11/01/2026403
6万年前に遡る毒矢の証拠
0:00

考古学者こうこがくしゃらは、約やく6万年前まんねんまえの南アフリカみなみアフリカにおいて狩猟採集民しゅりょうさいしゅうみんが用もちいていた石器時代せっきじだいの矢やじりから、植物しょくぶつ由来ゆらいの毒物どくぶつの痕跡こんせきを検出けんしゅつした。この発見はっけんは、現時点げんじてんで確認かくにんされている中なかで最古さいこの毒矢どくやの証拠しょうこであり、洗練せんれんされた狩猟しゅりょう戦略せんりゃくが従来じゅうらいの推定すいていよりも数千年すうせんねん早はやく発展はってんしていたことを明あきらかにするものである。
7日にちに科学誌かがくし『サイエンス・アドバンシズ』に発表はっぴょうされた論文ろんぶんによれば、毒矢どくやは獲物えものを即座そくざに仕留しとめるものではなく、むしろ動物どうぶつを弱よわらせ、狩猟者しゅりょうしゃが追跡ついせきや捕獲ほかくに要ようする労力ろうりょくを大幅おおはばに軽減けいげんする役割やくわりを果はたしていたという。
検出けんしゅつされた2種類しゅるいのアルカロイドは、現地げんちで「毒球根どくきゅうこん」として知しられるギフボル(ボーフォネ・ディスティカ)に由来ゆらいしている。現代げんだいにおいてもこの植物しょくぶつは伝統的でんとうてきな狩猟しゅりょうで利用りようされている。1985年ねんに南アフリカみなみアフリカ・クワズール・ナタール州しゅうのウムラトゥザナ・ロック・シェルターで発掘はっくつされた石英製せきえいせいの矢やじりには、これらのアルカロイドの残留ざんりゅうが確認かくにんされた。狩猟採集民しゅりょうさいしゅうみんは、食用しょくようとする動物どうぶつを仕留しとめる際さい、矢やじりを毒どくに浸ひたすことで、その効果こうかを最大限さいだいげんに活用かつようしていたと推察すいさつされる。
後期更新世こうきこうしんせいにおける毒矢どくやの存在そんざいは、当時とうじの人類じんるいがどの植物しょくぶつが有効ゆうこうか、また毒どくが作用さようするまでの時間じかんを把握はあくしていたことを示しめしており、因果関係いんがかんけいの理解りかいや結果けっかを予測よそくする高度こうどな認知能力にんちのうりょくを有ゆうしていたことを裏付うらづけている。
筆頭著者ひっとうちょしゃであるストックホルム大学だいがく考古学研究所こうこがくけんきゅうじょのイサクション教授きょうじゅは、「毒どくの効果こうかが数時間後すうじかんごに動物どうぶつを弱よわらせることを理解りかいするには、複雑ふくざつな思考しこうや文化的知識ぶんかてきちしきが不可欠ふかけつであった」と述のべている。
このような毒矢どくやの利用りようは、我々われわれの祖先そせんが植物しょくぶつの化学的性質かがくてきせいしつを理解りかいし、薬くすりや毒物どくぶつの開発かいはつに応用おうようしていたことの一例いちれいに過すぎない。狩猟者しゅりょうしゃはギフボルの球根きゅうこんに矢やを刺さす、あるいは球根きゅうこんを切断せつだんし毒どくを採取さいしゅして矢やじりに塗布とふしたと考かんがえられる。
また、毒どくは加熱かねつや日光照射にっこうしょうしゃによって濃縮のうしゅくされていた可能性かのうせいも指摘してきされている。
毒どくの作用機序さようきじょは多岐たきにわたり、筋肉組織きんにくそしきを破壊はかいするミオトキシンや神経系しんけいけいを攻撃こうげきする神経毒しんけいどくなどが含ふくまれる。狩猟採集民しゅりょうさいしゅうみんは、ミオトキシンに汚染おせんされた動物どうぶつの部位ぶいを避さけて食用しょくようとし、神経毒しんけいどくについては調理ちょうりによる中和ちゅうわや体内拡散後たいないかくさんごの毒性低減どくせいていげんを理解りかいしていた可能性かのうせいがある。「一部いちぶの毒素どくそは血流けつりゅうに入はいることで危険きけんとなるが、摂取せっしゅ自体は無害むがいな場合ばあいもある。また、他ほかの毒素どくそは加熱かねつにより分解ぶんかいされるため、調理ちょうりによって無毒化むどくかされることもある」とイサクション氏しは指摘してきする。
化学分析かがくぶんせきの結果けっか、10個この石英矢せきえいやじりのうち5個こからブパンドリンおよびエピブファニシンというアルカロイドが検出けんしゅつされた。
これらの化合物かごうぶつは水みずに溶とけにくい性質せいしつを持もち、数千年すうせんねんにわたり残留ざんりゅうしていたと考かんがえられる。ギフボル由来ゆらいの毒素どくそは、少量しょうりょうでも齧歯類げっしるいに対たいして20~30分以内ふんいないに致死的ちしてきな効果こうかを持もち、人間にんげんにおいては吐はき気けや呼吸麻痺こきゅうまひ、肺浮腫はいふしゅ、脈拍低下みゃくはくていかなどの症状しょうじょうを引ひき起おこす可能性かのうせいがある。
比較ひかくのため、著者ちょしゃらは250年前ねんまえに南アフリカみなみアフリカで採取さいしゅされ、スウェーデンに持もち込こまれた矢やじり4本ほんも分析ぶんせきした。
その結果けっか、同様どうようの毒性どくせいアルカロイドが含ふくまれていることが判明はんめいし、伝統的でんとうてきな狩猟しゅりょうにおいてこの毒どくが長期間ちょうきかん利用りようされてきた歴史れきしを裏付うらづけている。
ウムラトゥザナの矢やじりに毒どくの残留物ざんりゅうぶつが発見はっけんされる以前いぜん、狩猟道具しゅりょうどうぐに毒どくが付着ふちゃくしていた最古さいこの直接的証拠ちょくせつてきしょうこは、約やく4431~4000年前ねんまえのエジプトエジプトの墓はかおよび約やく6700年前ねんまえの南アフリカみなみアフリカ・クルーガー洞窟どうくつで出土しゅつどした骨製こつせいの矢やであった。さらに、クワズール・ナタール州しゅうのボーダー洞窟どうくつでは、2万4000年前まんよんせんねんまえの塗布器とふきや3万5000年前まんごせんねんまえの蜜蝋みつろうの塊かたまりなど、毒どくの塗布とふや接着せっちゃくに関係かんけいする道具どうぐの存在そんざいも確認かくにんされている。
仏国立科学研究センターふつこくりつかがくけんきゅうセンターおよびトゥールーズ・ポール・サバティエ大学だいがくのスリマック考古学者こうこがくしゃは、本研究ほんけんきゅうが弓矢ゆみやの技術ぎじゅつが後世こうせいに発明はつめいされたものではなく、少すくなくとも8万年前まんねんまえのアフリカおよびアジアに起源きげんを持もつ複雑ふくざつな技術ぎじゅつであったという見解けんかいを強固きょうこにすると評価ひょうかしている。
その上うえで、ホモ・サピエンスと他ほかのヒト族ヒトぞくとの間あいだに存在そんざいした認知的差異にんちてきさいを明あきらかにするものでもあると述のべている。
イサクション氏しらは今後こんご、南アフリカみなみアフリカの他ほかの遺跡いせきにおける調査ちょうさを進すすめ、毒矢どくやの使用しようがどれほど広範こうはんかつ普及ふきゅうしていたのかを明あきらかにしたいとしている。

Source: CNN
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N28%
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Vocabulaire (52)

毒矢どくやN2
Poisoned arrowNom
痕跡こんせきN2
TraceNom
洗練せんれんN2
IngeniousNom
推定すいていN2
EstimationNom
即座そくざにN2
ImmédiatementAdverbe
仕留しとめるN2
DestructionVerbe
軽減けいげんN2
RéduireNom
アルカロイドN2
AnkaroiteNom
残留ざんりゅうN2
ResidueNom
浸ひたすN2
SoakVerbe
推察すいさつN2
SuppositionNom
因果関係いんがかんけいN2
Relation de cause à effetNom
筆頭著者ひっとうちょしゃN2
Main authorsNom
切断せつだんN2
CouperNom
採取さいしゅN2
PrendreNom
塗布とふN2
AppliquerNom
濃縮のうしゅくN2
ConcentrationNom
指摘してきN2
montrerNom
作用機序さようきじょN2
Mechanism of actionNom
筋肉組織きんにくそしきN2
muscleNom
破壊はかいN2
DestructionNom
ミオトキシンN2
muscle toxinNom
神経毒しんけいどくN2
NeurotoxinNom
中和ちゅうわN2
NeutralizationNom
拡散かくさんN2
DiffusionNom
血流けつりゅうN2
SangNom
摂取せっしゅN2
AbsorptionNom
無毒化むどくか
DetoxificationNom
化学分析かがくぶんせき
Chemical analysisNom
化合物かごうぶつ
composéNom
齧歯類げっしるい
RodentNom
致死的ちしてき
MortelAdjectif
呼吸麻痺こきゅうまひN3
Respiratory paralysisNom
肺浮腫はいふしゅ
Pulmonary edemaNom
脈拍みゃくはく
PulseNom
採取さいしゅ
PrendreNom
持もち込こむ
ApportVerbe
裏付うらづける
PreuveVerbe
残留物ざんりゅうぶつ
ResidueNom
付着ふちゃく
AdhesionNom
直接的ちょくせつてき
DirectementAdjectif
出土しゅつど
FouilleNom
蜜蝋みつろう
BeeswaxNom
塊かたまりN2
"く" kuNom
接着せっちゃく
CollerNom
国立科学研究センターこくりつかがくけんきゅうセンターN2
National Center for Scientific ResearchNom
弓矢ゆみや
Bow and arrowNom
後世こうせい
PosterityNom
ヒト族ヒトぞく
SurnameNom
認知的にんちてき
ReconnaissanceAdjectif
差異さいN2
DifférenceNom
遺跡いせきN2
VestigesNom

Grammaire (3)

Nom + におけるN2
Exprimer le lieu, le moment ou la situation où l’action ou l’événement se produit ; utilisé fréquemment dans l’écrit, de manière formelle.後期更新世における毒矢の存在は、当時の人類がどの植物が有効か、また毒が作用するまでの時間を把握していたことを示しており、因果関係の理解や結果を予測する高度な認知能力を有していたことを裏付けている。
Nom + にすぎないN2
Exprimer le sens de « simplement... », en insistant sur le fait de ne pas dépasser un certain cadre, souvent utilisé pour faire preuve d’humilité ou minimiser un problème.このような毒矢の利用は、我々の祖先が植物の化学的性質を理解し、薬や毒物の開発に応用していたことの一例にすぎない。
Nom + をめぐってN2
Exprimer le sens de « tourner autour du problème... », « en lien avec... » ; souvent utilisé dans les écrits, les actualités, les débats.比較のため、著者らは250年前に南アフリカで採取され、スウェーデンに持ち込まれた矢じり4本も分析した。

Question

約やく6万ろくまん年前ねんまえの南アフリカみなみアフリカで発見はっけんされた矢やじりから検出けんしゅつされた毒物どくぶつの由来ゆらいは何なにですか。

1/5
A動物の血液
B植物
C鉱物
D微生物

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