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JLPT N2 – Reading Exercise 50
手紙てがみというものは、不思議ふしぎな伝達でんたつ手段しゅだんである。書かいている人間にんげんの気持きもちは必かならずといっていいほど文面ぶんめんに出でる。心配しんぱいもしていないのに、心配しんぱいを押おし売うりするような手紙てがみを書かいてはいけない。そのような気持きもちは封ふうを開あいた瞬間しゅんかんに、真まっ先さきに相手あいてに届とどいてしまう。それが手紙てがみの一番いちばんに恐おそろしいところと言いえよう。愛あいしている気持きもちは届とどくかもしれないが、同時どうじにその幼稚ようちさや、愛あいの浅あささや、性格せいかくの悪わるさまでもが相手あいてに届とどいてしまう。手紙てがみというものは、人間にんげんの心こころを映うつす鏡かがみのような存在そんざいでもある。(辻つじ仁成ひとなり『代筆屋だいひつや』による)心配しんぱいを押おし売うりする:ここでは、心配しんぱいしていると思おもわせる