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落とし物が必ず見つかる世界へ──。
このビジョンのもと、2021年に創業したのがfindだ。
23年5月にローンチした、落とし物の管理と問い合わせ対応を一体化した「落とし物クラウドfind」は鉄道や商業施設などを中心に35社、3500施設に導入されている。
25年のARR(年間経常収益)は5億円で、26年には15億円を見込む。
問い合わせへの対応や拾得物の登録など、落とし物の関連業務は事業者にとって大きな負担だ。
個人を特定しにくいものは、届けられていても返却できないケースが多いという課題もあった。
findは、担当者が落とし物を撮影するだけで色や特徴などを自動的に抽出。
落とした人は専用チャットから問い合わせでき、その対応はfindのオペレーターが代行する。
現場の対応時間は平均して8割減、返却率は3倍になっている。
代表の高島彬は創業理由をこう話す。
「あるとき、出張先でスマートフォンをなくしてしまったんです。
立ち寄った場所に問い合わせてみるのですが見つからず、駅の窓口では5分以上も時間を割いてもらいました。
そこで、落とし物の管理がデジタル化されていないことにペインがあるのではと思ったんです」。
創業当初からfindの事業に興味を示したのは京王電鉄だ。
創業メンバーは、落とし物管理の現場で業務を体験させてもらい、得た知見をサービスに反映させていった。
京王電鉄が最初の顧客になると、それ以降立て続けに導入先が増えたという。
今後は新事業にも乗り出す。
26年には落とし物の管理から返却配送までを一気通貫で行う「findセンター」を設立する予定だ。
「まずは東京で100坪のセンターを立ち上げ、各都市部にも展開したい」。