愛媛県の山の中に、轟の滝という滝が有ります。
昔、村にコンさんという人がいました。コンさんは、うなぎを釣るのがとても上手でした。コンさんは35歳を過ぎても結婚しないで、毎日うなぎを釣っていました。
ある日、コンさんは轟の滝にうなぎを釣りに行きました。この滝には、大きなうなぎがいると昔から言われていました。
コンさんは、何回も釣り糸を入れましたが、餌だけ取られてうなぎは釣れませんでした。次の日も釣れませんでした。
コンさんは、絶対に釣ると決めて、うなぎが餌を食べたら絶対に離れないような針を作りました。そして、また滝に行きました。
とうとう、うなぎが釣れました。コンさんは一生懸命糸を引きましたが、うなぎはとても長くて、いつまで引いても尻尾が出てきませんでした。
そのとき、滝壺から「何をするにも、ちょうどいいところが大事だ」という声が聞こえました。コンさんは、うなぎを滝壺に返しました。
コンさんは、うなぎを釣るのをやめて、結婚しました。そして、畑の仕事を一生懸命するようになりました。