A子こどもの昆虫こんちゅう採集さいしゅうについて、生命せいめい尊重そんちょうや希少種きしょうしゅ保護ほごの観点かんてんからの批判的ひはんてきな意見いけんが聞きかれる。これに対たいしては、子こどもが採集さいしゅうする数かずなど微々びびたるものなのだから、自然しぜんと触ふれ合あうことのメリットを重視じゅうしすべきだという反論はんろんもある。確たしかに幼少期ようしょうきの自然しぜん体験たいけんは自然観しぜんかんの形成けいせいに必要ひつようではあるが、実際じっさいに子こどもの昆虫こんちゅう採集さいしゅうの様子ようすを見みると、子こどもが魅力みりょくを感かんじているのは捕獲ほかくの瞬間しゅんかんだけだ。子こどもの興味きょうみに任まかせるだけではただの遊あそびにしかならない。そのため、昆虫こんちゅう採集さいしゅうをより有意義ゆういぎな体験たいけんにするには、大人おとなからの働はたらきかけが必要ひつようだ。昆虫こんちゅうの体からだや生態せいたいを見みて知しる姿勢しせいを教おしえ、子こどもが種しゅの多様性たようせいに気きづくようにすることが大切たいせつだ。B虫むしとりに夢中むちゅうになって時間じかんを忘わすれてしまう子こや自分じぶんのつかまえたバッタに見入みいってしまう子こは、もうその活動かつどうの中なかにその子こどものよさや可能性かのうせいが秘ひめられている。「どこが面白おもしろいの」と訊たずねれば、かれらは根拠こんきょを持もって今いま自分じぶんが価値かちを持もって見みつめているものについて答こたえてくれるだろう。かれらの学まなびは、もうすでに始はじまっているのだ。学まなびを通とおして、自然しぜんに対たいし自分じぶんなりの意味いみを構築こうちくしていく中なかで「生命観せいめいかん」も「自然観しぜんかん」も進化しんかしていく。それに伴ともなって、「生命愛護せいめいあいご」「自然環境しぜんかんきょうとの共存きょうぞん」という心情しんじょうも深化しんかしていくものだろう。(中略ちゅうりゃく)そのように考かんがえるとき、自然しぜんに対たいして自分じぶんなりの意味いみを見みいだせるかということ、実感じっかんを伴ともなった理解りかいが行おこなわれるかということを抜ぬきにして、「生命愛護せいめいあいご」も「自然環境しぜんかんきょうとの共生きょうせい」も語かたることはできないだろう。(角屋かどや重樹しげき・森本もりもと信也しんや編著へんちょ小学校しょうがっこう理科りか教育きょういくはこう変かわる――ニューサイエンスを求もとめて』による)バッタ:昆虫こんちゅうの一種いっしゅ
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