我々われわれは裸はだかの眼めでものを見みているように思おもっているが、実際じっさいそうではない。我々われわれは、常識じょうしきという色眼鏡いろめがねでものを見みている。そして、常識じょうしきを作つくったのは、過去かこの偉大いだいな人間にんげんであり、その偉大いだいな人間にんげんはある学問がくもんや芸術げいじゅつを創つくり出だし、そして、新あたらしく世界せかいを見みる眼めを我々われわれに教おしえた。その眼めが歴史的れきしてきに我々われわれに伝承でんしょうされ、我々われわれはその眼めでもって、ものを見み、しかも裸はだかの眼めでものを見みていると思おもっている。しかし、一ひとつの眼めである限かぎり、それは世界せかいを歪ゆがんで見みているのである。その眼めからはどうしても見みえない何なにかがあるのである。(梅原うめはら猛たけし『饗宴きょうえん―梅原うめはら猛たけし随想ずいそうと対話たいわ』による)
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