Sobre Todaii Japanese
Direitos autorais pertencem à eUp Technology JSC
Copyright@2025
Sobre Todaii Japanese
Direitos autorais pertencem à eUp Technology JSC
Copyright@2025

片方の目が内側を向いてしまい物が二重に見えたりする「内斜視」と1年間に診断された人の数が、2019年までの6年間に全国で5000人あまり増えていたことが京都大学の調査でわかりました。新たに診断された患者の全国的な増加が明らかになったのは初めてだということで、研究グループはスマートフォンの普及などが影響している可能性もあるとしています。
黒板の文字読めず 野球ボールが2つに見えプレーできず
関東地方に住む中学2年の男子生徒は去年9月、朝起きると家族の姿やテレビなど家の中にある物が二重に見えることに気がついたといいます。
しばらくすると見え方はもとに戻りましたが、毎朝のように同じ症状が出てはおさまるという状況が続きました。
2週間ほどたつと症状が続く時間が長引くようになり、学校の授業中、メガネをかけているのに黒板の文字が読めなくなったり、野球部の練習でボールが2つに見えてしまいプレーできなくなったりするなど生活に支障が出始めたといいます。
不安を感じた男子生徒は母親に相談し、近くの眼科を受診したところ、専門の検査ができる病院を紹介され、そこで内斜視と診断されました。
「内斜視」は片方の目が内側を向いてしまい、物が二重に見えたり遠近感がつかめなくなったりする病気です。
京都大学大学院医学研究科の宮田学講師らのグループは、2014年から2019年に全国の医療機関が出したレセプト=診療報酬明細書などのデータを分析し新たに内斜視と診断された患者の数を1年ごとに調べました。
その結果、2014年は4万997人だったのに対し、2019年は4万6338人と6年間に5000人あまり、率にしておよそ13%増えていたことがわかりました。
グループによりますと、新たに診断された患者の全国的な増加が明らかになったのは初めてだということです。
増加の要因についてグループはスマートフォンなどのデジタル機器が普及したことや近視の人が増加したこと、それに高齢化などが影響している可能性もあるとしています。
宮田講師は「スマートフォンの普及率に比べると患者の増加の割合は低いので、デジタル機器を使っても内斜視になる人は一部だが、物が二重に見える症状があれば使用を控え早めに医療機関を受診してほしい」と話していました。
内斜視は早期に発見して治療を始めることで症状が改善するケースもあります。
さきほどの関東地方に住む中学2年の男子生徒は、精密検査の結果、スマートフォンなどを長時間使用し続けたことが原因とみられ、医師からはデジタル機器の使用時間を短くして30分ごとに休憩することや、使用する際は目と機器との距離を30センチ以上離すことをアドバイスされました。
アドバイスをもとに使い方を改善したところ症状が出る時間や頻度が減り、現在は週に2日ほど症状が出る日があるものの、毎回、数分間でおさまるようになったということです。
男子生徒は「これまで健康だったのになんで自分がと思う気持ちはあります。早めに気づくことができて症状が落ち着いてきたのはよかったけれど、このあと悪化するかもしれないことや、好きだったスポーツが本格的にはできないかもしれないことを思うと不安な気持ちです。できれば完治させたいし、少なくともこれ以上は悪化させないように病気とつきあっていこうと思っています」と話していました。
男子生徒の母親は息子が症状を自覚する少し前から異変を感じていたといいます。
当時の様子について母親は「息子と会話しているときに視線が合わないことが1度あったのですが、すぐに治ったと言っていたのでそのときは疲れが出ているだけかと思いました。その後、症状が長時間治らないと言い始めたときに大きな病気が隠れているかもしれないと思い、すぐに受診しました。症状が出るたびに息子が伝えてくれていたので、早期発見につながったと思います」と話していました。
斜視の治療に詳しい筑波大学附属病院の森田由香医師によりますと、内斜視の症状は近くを見るときは自覚しづらく受診が遅れることがあり、症状が出始めてから最初に受診するまでに数年かかるケースも少なくないということです。
特に中高生などの若い世代は思春期で家族との会話が減りがちなため、周囲が気づきにくいことにも注意が必要だと指摘しています。
内斜視の治療は男子生徒のようにデジタル機器の使用が影響しているとみられる場合は、まずは使い方をアドバイスし症状が改善するか経過を観察します。
そのほか、専用の眼鏡を使用したり、目の筋肉の緊張を緩める薬が使われたりしますが、改善が見込めない場合は目の周囲の筋肉にメスを入れて向きを戻しやすくする手術が行われることもあります。
内斜視には加齢や脳や神経の病気が原因のものもあるということで、森田医師は、「デジタル機器が原因の場合は早く見つけられれば使い方を見直すだけで治ることもある。手術はメスを入れることになるので最終手段と考え、なるべく早く受診して治療を始めてほしい。一方、脳や神経の病気が隠れていることもあるので、異変を感じたらまずは受診してほしい」と話していました。