アメリカのニューヨーク州から来たチェルシー・メッツガーさん(33歳)は、最初はカナダ人のふりをするつもりはありませんでした。しかし、今年2月にドミニカ共和国で休暇をしていたとき、カナダ人旅行者とけんかになりました。また、タクシーの運転手にもカナダ人と間違えられました。
あるバーでアイスホッケーのアメリカ対カナダの試合を見ていたとき、メッツガーさんが「USA!」と大きな声で言いました。すると、カナダ人のカップルが怒って、「アメリカは自分勝手だ」と言いました。その女性は泣きながら、「アメリカ人は自分たちの行動が世界にどんな影響を与えているか分かっていない」と言いました。
メッツガーさんは「わたしはトランプ大統領に投票していません」と説明しましたが、みんなはあまり聞いてくれませんでした。その後、カナダ人カップルは謝りました。
旅行中、タクシーの運転手に「カナダ人ですか?」と聞かれ、「アメリカ人です」と答えると、運転手はすぐに行ってしまいました。これがきっかけで、メッツガーさんはしばらく「カナダ人」と言うようになりました。
昔からカナダ人はリュックにカナダ国旗をつけて、アメリカ人と区別していました。最近は、アメリカ人がカナダ人のふりをして、カナダ国旗を使うことが増えています。これを「フラッグ・ジャッキング」と言います。カナダ人はこの行動にとても怒っています。カナダの文化評論家トッド・マフィンさんは、「アメリカ人はカナダ人を『予備のパスポート』のように使っている」と言っています。