昔、佐渡の大崎村に甚兵衛さんという男の人がいました。
炭を作って売る仕事をしていました。
ある秋の日、甚兵衛さんは港に炭を売りに行きました。大阪から来た船の船長が、甚兵衛さんに「山の話を聞かせてください」と言いました。2人はお酒を飲みながら話しをして、酔って寝てしまいました。
船長は目が覚めると、船に戻りました。そのとき、間違えて甚兵衛さんの財布を持って行きました。甚兵衛さんは船長の財布を持って帰りました。家に帰って財布を開けると、たくさんの小判が入っていました。船長の財布と間違えたことに気がつきました。
3年後、船長が港に帰ってきました。船長は「この財布のおかげで、いいことばかり起こりました。ぜひ、2人の財布を交換しましょう」と言いました。甚兵衛さんは自分の財布と船長の財布を交換しました。船長の財布のおかげで、甚兵衛さんは困ることがなくなりました。