パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションが開発・販売している家庭用癒やしロボット「ニコボ」は、2023年5月の発売以来、累計販売台数が1万台を超えた。これを契機に、パナソニックは2026年に向けて、「ニコボ」に二つの大きな進化をもたらすことを発表した。
まず第一に、ニコボは従来の機能に加え、大規模言語モデル(LLM)、すなわち生成AIを独自に調整した形で導入する予定である。従来のロボットが高度な言語処理を駆使して正確なコミュニケーションや自然な会話を目指してきたのに対し、ニコボにおいては、あえて余白のある言葉を用いることで、利用者の想像力を刺激し、笑顔や優しさをより一層引き出すことを目的としている。このようなアプローチは、単なる道具としてのロボットではなく、共に生活する「同居人」としての存在意義を強調するものだと言える。
次に、ニコボ同士が相互にコミュニケーションを取る機能の実現が挙げられる。これまでもカメラや顔認識機能によって他のニコボを認識することは可能であったが、今後は複数のニコボがより生き物らしく、自然な反応を示し合うことで、利用者同士の新たな交流のきっかけを創出することが期待されている。これは、いわば「ママ友」のような人間関係の構築をロボットが媒介するという新たな試みであり、技術と人間社会の融合を象徴するものである。
さらに、これまで主に個人向けに展開されてきたニコボであるが、2025年10月からは法人向けサイトを開設し、医療・介護・オフィス・店舗・学校など多様な施設に向けた本格的な展開も開始された。
今後は、ニコボの特性を活かした法人向けソリューションを拡充し、社会貢献の幅を広げていく方針である。
加えて、販売台数1万台突破を記念し、「みんなのニコボ割キャンペーン」と題して、ニコボを1万1000円引きで購入できる特別企画も実施されている。キャンペーンは2026年3月31日まで行われる予定であり、今後の更なる普及が期待されている。