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17じゅうなな世紀せいきヨーロッパにおける「ニキビパッチ」の流行りゅうこうとその歴史れきし
17じゅうなな世紀せいきヨーロッパにおける「ニキビパッチ」の流行りゅうこうとその歴史れきし

「ニキビパッチ」とは、目立つニキビを隠して外部からの刺激から守り、また医薬品を塗布して治療するために使われるパッチで、現代社会で広く用いられている。

しかしこの歴史は想像以上に古く、早くも1600年代の文献に登場しているという。

これに関して、イギリスの社会史家サラ・リード氏が解説した。

17世紀のヨーロッパには、皮や厚紙、絹などから作られたニキビパッチが既に使われていたという。

当時の貴族の洗練された姿勢を反映するように、パッチは菱形、星形、三日月形などさまざまな形をしており、色も多様であった。

リード氏によれば、特に黒が人気を博したのは、西洋の上流階級が理想とした青白い顔色と鮮やかな対比をなしたためだという。

また、肌を隠すこともあったが、労働階級の屋外労働者とは異なり、外で働かずに済むことの象徴でもあったことが指摘されている。

さらに、アクセサリーとしての役割もあり得た。

1602年の戯曲「Blurt, Master-Constable」には、「パッチを適切に貼れば男性の視線を引き、ちらりと見させることができる」と記されている。

さらに前の1601年の戯曲「Jack Drum’s Entertainment」においては、「黒いパッチは、誇りのためにつける者もいれば、涙を止めるためやかさぶたを隠すためにつける者もいる」と明確に説明している。

日記作家でもあり海軍行政官であったサミュエル・ピープスは記録の中で、「1660年春、ハーグで非常に美しく流行に敏感な女性たちが、陽気に歌いながら歩いていた。

流行に敏感だった彼女たちはフランス語やラテン語も話した。

特に上流階級の女性たちは流行の黒い斑点(パッチ)を身につけていた」と記している。

ピープスによれば、パッチは唾液などで湿らせて固定することが多かったという。

1668年5月には、「チャールズ2世の愛人キャッスルメイン夫人が侍女からパッチを受け取り、自分の頬に貼り付けていた」という出来事を記している。

ピープスの記述から、ヨーク公ジェームズもまたパッチを好んでいたことが判明している。

当時のパッチは、魅力的に見せるためのものと薬効のあるものがあり、梅毒や天然痘のような病気や事故による傷跡を隠す目的でも使われていた。

これについてリード氏は、「多くの形が残っていることから、単なる装飾品でもあり、また欠点を隠すためでもあったことは明らかだ。

しかし傷痕やシミを隠すことについては、十分に理解されにくい用途だったようだ」と述べている。

次第に、傷痕やシミを隠すためのパッチの用途には反感が示されるようになった。

チャールズ1世の侍従牧師が説教で、化粧斑を旧約聖書のカインの烙印に例え、「こうした装飾品が疫病の流行を招く」とも示唆したという逸話まで生まれた。

このような風潮が18世紀に入るや否や、パッチの使用が性的奔放さと結びつけられるようになったという。

17世紀後半になると、パッチを入れるために特別に設計された容器について書かれた本が登場し始め、ファッショナブルな人々はベルベットやシルクで作られた彼らのパッチを収納する箱を持ち歩いた。

リード氏は「ひょっとするとこれが現代のニキビパッチブームに新たな一石を投じるに違いない」と締めくくった。