日本では今、若者のお金に対する考え方が大きく変化している。これまでの日本では、貯金を重視し、リスクを避ける傾向が強かった。しかし現在は、支出を抑えて投資に回す若者が急増している。
週末のマクドナルドや旅行、買い物などを控え、その分のお金を政府が推進する非課税投資制度「NISA」に入れる人が増えている。
NISA口座の数は、2014年の制度開始時には490万口座だったが、2025年末には2,820万口座を超えた。また、運用資産総額もこの2年間で約2倍となり、約71兆円に達している。
一方で、「NISA貧乏」という新しい言葉も生まれた。投資資金を確保するために生活費まで切り詰め、必要な支出さえ我慢する若者が少なくない。この現象は大きな社会問題となり、国会でも取り上げられている。
背景には、物価上昇への不安や将来の年金制度への不信感がある。また、株価の上昇が続く中で、「自分だけが投資をしていないと損をする」というFOMO(取り残されることへの不安)も影響している。
多くの若者にとって、今や最大のリスクは投資そのものではなく、投資をしないまま取り残されることなのかもしれない。