アメリカのアリゾナ州にある大きな乾いた湖の上で、天体写真家のアンドルー・マッカーシーさんは写真を撮ろうとしていました。何か月も準備しましたが、ほこりが多くて心配でした。その日、友だちのガブリエル・ブラウンさんは飛行機に乗っていて、ジャンプの合図を待っていました。太陽が高くなる前に、写真を撮るチャンスはあと一回だけでした。
「3、2、1、ゴー!」の合図で、ブラウンさんは飛行機から飛び降りました。マッカーシーさんはその瞬間をカメラでとらえました。太陽の前に人の影が見える、特別な写真ができました。
マッカーシーさんは子どものころから宇宙が好きで、父と一緒に望遠鏡で星を見ていました。大人になってからは、宇宙の写真を撮ることに夢中になりました。最初はうまく撮れませんでしたが、あきらめずにカメラの部品を作ったりして、もっと良い写真を目指しました。
この「イカロスの墜落」という写真は、太陽の力と人間の小ささを表しています。イカロスの神話は、太陽に近づきすぎて落ちてしまう話です。この写真も、人間の夢と限界を考えさせてくれます。
写真が本物かどうか疑う人もいましたが、マッカーシーさんは準備や撮影の様子をビデオで見せました。写真を作るために、何千枚もの写真を合わせてきれいにしました。マッカーシーさんは、宇宙の美しさをみんなに伝えたいと思っています。