JLPT N2 – Reading Exercise 41
「個性を大切にしよう」とよく言われますが、私はその言葉に少し違和感を覚えます。なぜなら、多くの場合、「個性」という言葉が外見や行動の派手さに結びつけられているからです。たとえば、髪を明るい色に染めたり、他の人と違う服装をしたりすることが「個性的」と言われることが多いでしょう。
しかし、本当の個性とは、外から見えるものではなく、自分の内側から自然に生まれてくるものだと私は思います。誰かに「こうしなさい」と言われて作るものでも、他人の目を気にして無理に目立つものでもありません。
人は誰でも生まれながらにして、それぞれ違った好みや考え方を持っています。他の人と同じである必要はなく、また、他人と比べて自分の個性を「磨く」必要もありません。自分が本当に好きなこと、心から楽しいと思えることを大切にしていれば、それが自然と個性となって現れてくるのです。
つまり、「個性を発揮する」とは、他人の目を気にせず、自分の気持ちに正直に生きることです。自分自身が何を大切にしたいのかを知り、その気持ちを守り続けることこそが、本当の意味での「個性」なのです。