JLPT N2 – Reading Exercise 48
私たちはなぜ「みんなと同じ」であることに安心を感じるのだろうか。進学先を決めるとき、多くの若者が「人気のある学部」や「友人が選んだ道」を選ぶ。新しい趣味やライフスタイルを始めるときも、周囲の流行や意見に流されがちである。つまり、何かを選択する場面で「自分らしさ」よりも「周りと同じ」であることを優先してしまうのだ。しかし、多くの若者は「本当に自分で選んだ」とは感じていない。そもそも「違う道を選ぶ勇気」がないのである。
ある調査によると、今の若者のうち「どの学部に進学するか」を「自分で決める」のはわずか20パーセント。約5割が「親や友人の意見で決める」と答えている。「流行に合わせる」と答えた者も、約3割居る。
「___1___」驚くべきことに、「趣味」や「休日の過ごし方」を「自分で選ぶ」若者は、わずか31パーセントにとどまる。「みんながやっているから」が4割で最も多い。おそらくSNSや友人の影響で、なんとなく同じことを始めるケースが多いのだろう。
「今の生活スタイルを変えるかどうか」を「自分で決める」若者はさらに少ない(23パーセント)。約2割が家族の意見、約2割が友人の意見で決めると答えている。これでは、「自分らしさ」や「迷い」が生まれにくいのも当然である。
進学やライフスタイルの選択は、人生の大きな分かれ道である。自分の個性を生かせる道を選び、納得できる人生を歩むことは、今も昔も幸福の大きな条件だ。この二つを自分で選ばないのなら、たしかに深い悩みや葛藤も生まれにくいだろう。しかしそれで本当に「自分の人生を生きている」と言えるだろうか。
けれど、「2」それが今の若者の「普通」なのである。