JLPT N1 – Reading Exercise 05
人間の性格を分類する方法はさまざまあるが、私は「物事の捉え方」に注目してみたい。すなわち、すべてを理屈で説明しようとする人、感情を優先する人、直感で動く人、そしてそのいずれにも当てはまらない人である。
私はよく「なぜ自分はこう感じるのか」と考え込むことが多いので、理屈派かもしれないと思うが、実際には論理的な説明にこだわりはない。出来事を分析するよりも、ただその場の雰囲気に流されてしまうことが多い。感情に振り回されることも少なくないが、感情を表に出すのは苦手だ。___1___、直感で即断することもあるが、その結果に自信が持てず、後からあれこれ考え込むことも多い。自分の行動原理がどれなのか、はっきりしないのだ。
たとえば、友人と意見が食い違ったとき、私はまず相手の意図を推測しようとする。しかし、理屈で解決しようとしても、結局は自分の気持ちを優先してしまうこともある。逆に、感情的になりかけて、ふと直感で「まあいいか」と流してしまうこともある。自分の中で論理、感情、直感がせめぎ合い、どれも決定打にならない。
学生時代、進路を決めるときも同じだった。周囲は「将来性」や「安定」を重視していたが、私は特に深く考えず、なんとなく興味のある分野を選んだ。親からは「もっとよく考えなさい」と言われたが、その忠告も右から左へ流れてしまった。私は慎重なようでいて、実は流されやすいのかもしれない。
自分の性格を一言で表すのは難しい。私は「理屈」「感情」「直感」のどれか一つで動いているわけではなく、___2___ その時々で異なる要素が顔を出す。結局、自分自身を分類しようとしても、分類できない「その他」の人間なのだと思う。