JLPT N1 – Reading Exercise 61
友情について考えるとき、私はよく、友人に過度な期待を抱かないほうがいいと話します。半分は冗談ですが、友人は必ずしも自分の期待に応える必要はないのだと。なぜなら、友人関係が始まった時点で、そして共に過ごした様々な瞬間に、すでに友情の本質的な価値は十分に享受されているからです。
かつて、私の知人にも、初めてできた友人の誕生日を一生懸命に祝うため、何日も前からプレゼントを選び、手紙を書いていた人がいました。その過程自体が彼にとって大きな楽しみだったのでしょう。そして、友人と初めて遠出をしたり、夜遅くまで語り合ったりする。その一つ一つの経験が、言葉では表現しきれないほどの人生の彩りとなっているのではないかと思うのです。