10月17日の日曜日。運動会の日。
朝6時半に登校して薄暗い運動場を見ると、小雨が降っていた。そんな中、4、5人の先生がスポンジで吸水作業をしている…。しかし、せっかく水を吸っても雨が降るわ降るわ…。運動場の水たまりを減らそうにも、全く進んでいない。
7時15分。運動会開催の可否を協議。「これから天気は回復に向かうようだ」や「せめて、団体競技だけでも保護者に見てもらいたい」などの意見をもとに、10時頃から運動会を実施することに決定。
ところが、まだ小雨は降り続けている。他の市内の小学校のホームページを見ると、「本日実施予定の運動会は7時の時点で中止を決定。」妥当な判断である。今度決定する折には、そうした方が良いだろうか…。
そんな後悔はさておき、子どもたちがポツポツと登校してくる。先生は子どもを教室で迎える。
運動場へ行ってみると、PTA会長はじめ、PTAのみなさん、青少年指導員の方など、地域を支える20人ほどが吸水作業に徹してくれていた。「大丈夫、この人数でやれば、1時間後には整備が終わるよ。子ども達のためなら、辛くもなんともない。頑張ろう!」PTA会長からの心強い言葉だった。運動会を開催せんがために、皆もくもくと作業をした。
結果、運動会は10時に開催できた。団体演技だけであったが、保護者の皆さんに子供の一生懸命を見ていただけた。まさかこの天候の中、実施出来るとは、予想だにしなかった。地域の力である。
運動会の後片付けをしていると、1人のお父さんが声をかけてきた。「今年の運動会は中止なり延期なり、別日になるものと思っていたが、必死に作業をしてくれたおかげで実施された。ありがとう」その言葉が忘れられない。