日本新聞: 感染後のワクチン接種どうすれば厚労省の見解は？

感染かんせん後ごのワクチン接種せっしゅどうすれば厚あつ労ろう省しょうの見解けんかいは？

Mar 27, 2022 11:03

Furigana

国内こくないでこれまでに新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした人ひとは600万まん人にんを超こえました。医療いりょう機関きかんなどには、感染かんせんを経験けいけんした人ひともワクチンを接種せっしゅしたほうがいいかどうか問い合といあわせが増ふえていて、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、感染かんせん後ご抗体こうたい価かは下さがることなどから、感染かんせんの3か月かげつ後ごを目安めやすに接種せっしゅするよう呼よびかけています。

国内こくないで新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした人ひとは、26日にちの時点じてんで累計るいけいで634万まん人にん余あまりに上のぼり、国民こくみん全体ぜんたいのおよそ20人にんに1人にんが感染かんせんしたことになります。

第だい6波はでの感染かんせん者しゃの急増きゅうぞうに伴ともなって厚生こうせい労働ろうどう省しょうのコールセンターや医療いりょう機関きかんなどには、感染かんせんしたあとにもワクチンを接種せっしゅしたほうがいいかどうか、問い合といあわせが増ふえているということです。

このうち東京とうきょう目黒めぐろ区くのクリニックには、掛かかりつけの患者かんじゃからの相談そうだんが多おおくなっていることから、接種せっしゅを受うける時期じきなどについて説明せつめいするとともにSNSで情報じょうほうを発信はっしんしています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、アメリカの研究けんきゅうで、感染かんせんしたことがある人ひとがワクチンを接種せっしゅした場合ばあい、接種せっしゅしなかった人ひとと比くらべて再ふたたび感染かんせんする確率かくりつが低ひくくなったという報告ほうこくがあるとしています。

また別べつの研究けんきゅうでは、感染かんせんしても抗体こうたい価かは2か月かげつ後ごには3回かい目めのワクチン接種せっしゅ直後ちょくごと同おなじ程度ていどになり、その後そのご、抗体こうたい価かは下さがっていくとみられることなどから、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、感染かんせんした人ひとも希望きぼうする人ひとは感染かんせんから3か月かげつ後ごを目安めやすに接種せっしゅするよう呼よびかけています。

ただ、希望きぼうすれば感染かんせん後ごすぐの接種せっしゅも可能かのうだとしています。

ロコクリニック中ちゅう目黒めぐろの瀬田せだ宏ひろし哉医師いしは「第だい6波はで感染かんせんした人ひとから3回かい目めの接種せっしゅを受うけたほうがいいのか、いつ受うけるのが望のぞましいのかと聞きかれることが多おおい。適切てきせつなタイミングがはっきりしていないところもあるが、どんな場合ばあいも基本きほん的てきには接種せっしゅした方ほうがいいと伝つたえている」と話はなしています。

感染かんせん後ごのワクチン接種せっしゅの時期じき各国かっこくで対応たいおう分わかれる

新型しんがたコロナウイルス感染かんせん後ごの3回かい目めのワクチン接種せっしゅは欧米おうべいの多おおくの国くにで接種せっしゅを勧すすめていて、その時期じきについては対応たいおうが分わかれています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、フランスとドイツでは感染かんせんから3か月かげつ以上いじょうたってから接種せっしゅが可能かのうだとしています。

イギリスでは、発症はっしょうまたは陽性ようせいと確認かくにんされてから4週間しゅうかん以上いじょうたったあとに接種せっしゅするべきだとしています。

アメリカでは感染かんせん後ご、接種せっしゅまでの最適さいてきな間隔かんかくを示しめす十分じゅうぶんな科学かがく的てき根拠こんきょがないとして、症状しょうじょうが治おさまって隔離かくり後ごであれば安全あんぜんだとして接種せっしゅを勧すすめています。

感染かんせんした女性じょせい「もっと詳くわしい説明せつめいがあれば安心あんしん感かんにつながる」

今月こんげつ上旬じょうじゅんに新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした40代だいの女性じょせいは「感染かんせんしていなかったときは接種せっしゅ券けんが届とどいたらすぐ打うとうと思おもっていたが、感染かんせんしたあとに3回かい目めの接種せっしゅはどうすればいいのだろうと疑問ぎもんに思おもった」と話はなしていました。

女性じょせいは療養りょうようを終おえた今いまも胸むねのどうきやのどの違和いわ感かんなどが残のこっているということで「接種せっしゅして、さらにどうきが強つよくなるのではないかと怖こわく、症状しょうじょうがある中なかで接種せっしゅしていいのかが分わからない。調しらべてもあいまいな情報じょうほうが多おおく、副ふく反応はんのうや何なんか月かげつ後ごに打うっていいなど、もっと詳くわしい説明せつめいがあると安心あんしん感かんにつながると思おもう」と話はなしていました。