日本新聞: 震度6強から1か月復旧作業思うように進まずコロナ影響福島

震度しんど6強きょうから1か月かげつ復旧ふっきゅう作業さぎょう思おもうように進すすまずコロナ影響えいきょう福島ふくしま

Apr 16, 2022 13:04

Furigana

先月せんげつ16日にちの地震じしんで震度しんど6強きょうの揺ゆれを観測かんそくした福島ふくしま県けん相馬そうま市しでは、感染かんせん拡大かくだいの不安ふあんからボランティアがほとんど入はいらず、人手ひとで不足ふそくの状態じょうたいが続つづいていて、地震じしんから1か月かげつたった今いまも復旧ふっきゅう作業さぎょうが思おもうように進すすんでいません。

被害ひがいが特とくに深刻しんこくな相馬そうま市しでは、これまでに1600棟むね余あまりの住宅じゅうたく被害ひがいが確認かくにんされましたが、り災りさい調査ちょうさはまだ4000件けん近ちかい申請しんせい件数けんすうの半分はんぶんほどしか終おわっていません。

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくとして、ボランティア受け入うけいれを3回かい目めのワクチン接種せっしゅを終おえた相馬そうま市民しみんに限定げんていしたため、ほとんど人ひとが集あつまらず、復旧ふっきゅう作業さぎょうも滞とどこおっています。

こうした中なか、被災ひさい地ちでは地元じもとの住民じゅうみんや東京とうきょうや熊本くまもとなどから来きた人ひとで作つくるボランティア団体だんたいが復旧ふっきゅう作業さぎょうを手伝てつだっていて、16日にちはスタッフ5人にんが市内しないの観光かんこう名所めいしょ松川浦まつかわうらに近ちかい民宿みんしゅくで、亀裂きれつが入はいって傾かたむいた塀へいを取り壊とりこわし、ブロックを運び出はこびだす作業さぎょうなどを行おこなっていました。

この団体だんたいにはこれまでに60件けんの依頼いらいが寄よせられていて、被災ひさい者しゃ1人にん1人にんの要望ようぼうを聞き取ききとりながら作業さぎょうを進すすめているということです。

作業さぎょうを手伝てつだってもらった菊地きくち良一りょういちさんは「地震じしん発生はっせいから1か月かげつたちますが、毎日まいにち片付かたづけをする日々ひびです。ボランティアの人ひとに作業さぎょうしてもらって本当ほんとうに助たすかります」と話はなしていました。

熊本くまもとから来きて、この団体だんたいの活動かつどうに参加さんかしている井出いで順じゅんニさんは「6年ねん前まえの熊本くまもと地震じしんで東北とうほく地方ちほうの人ひとにお世話おせわになったので、その恩返おんがえしができればと思おもって来きました。新型しんがたコロナの影響えいきょうでボランティア活動かつどう自体じたいが難むずかしくなっていますが、思おもいを持もって復興ふっこうに携たずさわっていきたいです」と話はなしていました。