일본어 뉴스: 立花隆さん未公開の映像とメモが語る “若者への人生訓”とは

立花たちばな隆たかしさん未み公開こうかいの映像えいぞうとメモが語かたる “若者わかものへの人生じんせい訓くん”とは

Jun 30, 2021 18:06

Furigana

ことし4月つきに亡なくなったジャーナリストでノンフィクション作家さっかの立花たちばな隆たかしさん。平成へいせい7年ねんから東京とうきょう大学だいがくの客員きゃくいん教授きょうじゅを務つとめ、みずからゼミも受け持うけもつなど、若わかい世代せだいの教育きょういくにも力ちからを注そそいでいました。今回こんかい、立花たちばなさんが残のこした膨大ぼうだいな資料しりょうの一部いちぶが明あきらかになりました。その中なかにあったメモや未み公開こうかいの映像えいぞうには、若わかい人ひとたちに向むけた人生じんせい訓くんや激励げきれいのメッセージが残のこされていました。

「新あたらしい時代じだいは常つねに若わかい人ひとたちが作つくる」

立花たちばなさんは、平成へいせい7年ねんから東京とうきょう大学だいがくの客員きゃくいん教授きょうじゅを務つとめ、みずからゼミも受け持うけもつなど、若わかい世代せだいの教育きょういくに力ちからを注そそいでいました。

平成へいせい22年ねんのゼミの様子ようすを当時とうじの学生がくせいが撮影さつえいした未み公開こうかいの映像えいぞうでは、立花たちばなさんは「新あたらしい時代じだいは常つねに若わかい人ひとたちが作つくっていくんです。この日本にっぽんのシステムを一体いったいどうするのか、君きみらが自分じぶんの問題もんだいとして考かんがえなければいけない」と、若者わかものを熱あつく激励げきれいする姿すがたが記録きろくされていました。

「フロンティアへ飛び出とびだせ」

「二に十じゅう歳さいの生き方いきかた十じゅう箇条かじょう＋αあるふぁ」というタイトルで、若者わかものに向むけて人生じんせい訓くんを示しめしたパンフレットも見みつかりました。

平成へいせい21年ねんに行おこなわれた東京とうきょう大学だいがくの文化ぶんか祭さい「駒場こまんば祭さい」で、立花たちばなさんの講演こうえんを聞ききに訪おとずれた聴講ちょうこう者しゃに配くばられたもので、そこには「人生じんせいの残のこり時間じかんを意識いしきせよ」とか「失敗しっぱいは必かならず起おこる。それを隠かくさず、それに負まけない強つよさを持もて」など、合あわせて13の心構こころがまえが記しるされています。

また、「バックグラウンドを踏ふまえてものを見みよ」とか「フロンティアへ飛び出とびだせ」など、立花たちばなさんのジャーナリストとしての生き方いきかたに通つうじることばもあり、立花たちばなさんはこれらのことばを学生がくせいに対にたいして繰り返くりかえし語かたっていたということです。

「自みずから出会であいを求もとめる探索たんさく活動かつどうを」

このほか、東京とうきょう大学だいがくの新入生しんにゅうせいに向むけたメッセージの手書てがきの原稿げんこうも残のこされていて、そこには「多おおくの人ひとがここで生涯しょうがいの友人ゆうじんを得える。生涯しょうがいの友人ゆうじんが得えられないとしても、生涯しょうがい残のこるような、さまざまな刺激しげきとの出会であいを体験たいけんする。その出会であいは、人間にんげんであったり、書物しょもつであったり、あるいは単たんなる短みじかい言葉ことばとの出会であいであったりする。そのような刺激しげき的てきな出会であいにまだめぐまれていない人ひとは、自みずから出会であいを求もとめる探索たんさく活動かつどうをする必要ひつようがある」と記しるされていました。

「人生じんせいは苦戦くせんの連続れんぞく」

さらに、立花たちばなさんが平成へいせい24年ねん11月つき、「二に十じゅう歳さいの君きみへ」と題だいして広島ひろしま県けんで、大学生だいがくせいらを前まえに行いった講演こうえんの様子ようすを収おさめた未み公開こうかいの映像えいぞうも残のこっていました。

この中なかで、立花たちばなさんは大学生だいがくせいを社会しゃかいに送り出おくりだすことについて、「実じつは、どうしようもない連中れんちゅうの巣窟そうくつみたいなのが、この一般いっぱん社会しゃかいなんですね。羊ひつじがおおかみの中なかに送り込おくりこまれるのとほとんど同おなじような状況じょうきょうに、若わかいナイーブな青年せいねんを送り込おくりこむことになるわけです」と語かたっています。

そのうえで、「基本きほん的てきには、世の中よのなかのことをそんなに恐おそれる必要ひつようはない。自分じぶんを引っ込ひっこめていると、社会しゃかいと何なにも交流こうりゅうができなくなります。ハトのように素直すなおな心こころを持もった人ひとが、社会しゃかいのいろいろな人ひとたちとコンタクトができる」と、社会しゃかいに出でる際さいの心構こころがまえを伝つたえていました。

そして、最後さいごに「人生じんせいというのは、結局けっきょく、苦戦くせんの連続れんぞくなんです。僕ぼくも、振り返ふりかえると本当ほんとうに苦戦くせんの連続れんぞくだったと思おもいます。でも、苦戦くせんを切り抜きりぬけていく内的ないてきエネルギーを持続じぞくさせることが大事だいじなんです。それさえやっていけば、皆みなさんもこれから立派りっぱな大人おとなになっていけると思おもいます」とエールを送おくっていました。

「知しらなくちゃいけないという気持きもちが湧わいてきた」

立花たちばなさんのゼミで学まなんだ齋田た行宏ゆきひろさんは、立教りっきょう大学だいがくの4年生ねんせいだった平成へいせい20年ねんにゼミに参加さんかし、卒業そつぎょう後ごもナチスドイツの強制きょうせい収容しゅうよう所しょへの取材しゅざい旅行りょこうに同行どうこうするなど、交流こうりゅうを続つづけていました。

立花たちばなさんは、現地げんちに行いく前まえに数すう十じゅう冊さつの本ほんを読よんで予習よしゅうしていたということで、「先入せんにゅう観かんがなく、自分じぶんがどこまで知しっているか過信かしんしないで、何なにでも調しらべようとしていました」と話はなしていました。

そして、「先生せんせいを見みていると、知しらなくちゃいけないという気持きもちが湧わいてきて、このままじゃいけない、やっぱりもっと勉強べんきょうしなければと思おもいました」と、自身じしんへの影響えいきょうを話はなしていました。

齋田たさんは建築けんちく関係かんけいの仕事しごとをしていましたが、コロナ禍かで仕事しごとがほとんど無なくなり、いまはIT関係かんけいの資格しかくを取とるために勉強べんきょうをしています。

齋田たさんは、「いままでは自分じぶんがパソコンに詳くわしいと思おもっていたんですけど、やっぱりちゃんと勉強べんきょうしないと分わからないことがいっぱいあるなと思おもいます。先生せんせいの言いうように苦戦くせんの連続れんぞくですが、先生せんせいの下したで20代だいを過すごした自負じふがあるので、それに恥はじないようにいろんなことを知しっていきたいと思おもいます」と、立花たちばなさんの姿勢しせいや言葉ことばを思い出おもいだしながら、決意けついを語かたっていました。