原告の死刑囚“残酷な方法だ”提訴
67年前の死刑囚の肉声

これは、当時の大阪拘置所の所長がひそかに録音したもので、所長の孫の女性から「死刑制度について知ってもらう資料になれば」と提供を受けたということです。
所長:このたび恩赦の申し出を断られて執行命令がくると。誠に残念だがこれはやむをえないね。 死刑囚:長かったですね。 所長:うん、長かったねえ。 死刑囚:早いものでねえ。
死刑囚:姉さん長い間ありがとうございました。どうかお母さんにもよろしくと申してくださいね。そして子どものことくれぐれもお願いします。姉さん、もう泣かんで、笑って別れましょうよ。 姉:さようなら。 死刑囚:姉さん、さようなら。
死刑囚:いちばん最期になってくるとね、分かるんですわ。ああ、えらいことしたなあと。ああ、こんな悪いことをあの時、せなんだらよかったとね。今になって思うんですよ、今になって後悔するんですよね。
「事前に告知を受けても死刑囚の心情は乱れていないことが、この音声を聞けばわかる。より、みずからの罪や死に向き合うことができる」
「現在の当日告知は、自殺や暴動が起きるおそれを回避するためで、合理的だ。告知したあとには、遺言や教誨(きょうかい)の希望についても死刑囚に尋ねている」
死刑の執行の在り方については、死刑囚の人権も含めて、さまざまな視点から、慎重な議論が求められます。 死刑について国から公開される情報が限られている現状についても、改めて見直しを検討することも必要です。
世界で有名なファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニさんが亡くなりました。死刑執行の2日前 告知
死刑執行の前日 姉と面会
執行当日 犯した罪への後悔
原告の死刑囚側“事前告知でも心情乱れず より罪に向き合える”
国「当日告知は自殺や暴動回避で合理的」
死刑執行の在り方は