日本新聞: ゴーン被告記者会見日本の司法制度を批判逃亡経緯は話さず

ゴーン被告ひこく記者きしゃ会見かいけん日本にっぽんの司法しほう制度せいどを批判ひはん逃亡とうぼう経緯けいいは話はなさず

Jan 8, 2020 23:01

Furigana

保釈ほしゃく中ちゅうに中東ちゅうとうのレバノンに逃亡とうぼうした日産にっさん自動車じどうしゃの元もと会長かいちょう、カルロス・ゴーン被告ひこくは日本にっぽん時間じかんの８はち日にち夜よる、逃亡とうぼう後ご、初はじめて記者きしゃ会見かいけんを行おこない、逃亡とうぼうの経緯けいいは明あきらかにせずに、日本にっぽんの司法しほう制度せいどについて「基本きほん的てきな人権じんけんの原則げんそくに反はんする」として批判ひはんしました。

首都しゅとベイルートで開ひらかれた記者きしゃ会見かいけんには各国かっこくのメディア関係かんけい者しゃ、およそ100人にんが集あつまりました。

ゴーン元もと会長かいちょうは、会見かいけんの冒頭ぼうとう、「私わたしは言葉ことばを奪うばわれて以来いらい、400日にち以上いじょう、この日ひを待まちわびてきた。私わたしは無実むじつのために闘たたかってきた」述のべました。

そして、起訴きそされた内容ないようについては「いずれも根拠こんきょがなく日産にっさんから支出ししゅつされた資金しきんは正当せいとうなものだ」と主張しゅちょうしました。

そして、「私わたしはきょう、最もっとも基本きほん的てきな人権じんけんの原則げんそくに反はんする日本にっぽんの司法しほうシステムに光ひかりをあてることができる」と主張しゅちょうし、日本にっぽんの司法しほう制度せいどを批判ひはんしました。

具体ぐたい的てきには長期ちょうきにわたって勾留こうりゅうが続つづいたことや弁護士べんごしを立ち会たちあわせずに検察けんさつの取り調とりしらべが行おこなわれたこと、さらに長ながい期間きかん、妻つまとの接触せっしょくが禁きんじられたことなどを挙あげました。

また、「私わたしはみなさんが関心かんしんを寄よせている、日本にっぽんからどのように脱出だっしゅつしたかについては話はなすつもりはない。私わたしは正義せいぎから逃にげたのではなく不ふ正義せいぎから逃にげたのだ」と述のべ、逃亡とうぼうの経緯けいいは明あきらかにしない意向いこうを示しめしました。

またゴーン元もと会長かいちょうは、日産にっさんとルノーの経営けいえい統合とうごうを進すすめようとしたことで排除はいじょされたと主張しゅちょうしています。

会見かいけんでは、みずからの逮捕たいほ・起訴きその背後はいごにいた人物じんぶつとして、▽日産にっさんの西川にしかわ廣ひろし人前ひとまえ社長しゃちょうや▽法務ほうむを担当たんとうしていた外国がいこく人じんの専務せんむ、さらに▽経済けいざい産業さんぎょう省しょう出身しゅっしんの社外しゃがい取締役とりしまりやくらの名前なまえを挙あげました。