日本新聞: IAEA 柏崎刈羽原発のテロ対策改善状況を評価する現地調査開始

IAEA 柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつのテロ対策たいさく改善かいぜん状況じょうきょうを評価ひょうかする現地げんち調査ちょうさ開始かいし

Mar 25, 2024 12:03 4

Furigana

テロ対策たいさく上じょうの問題もんだいが相次あいついだ新潟にいがた県けんにある柏崎かしわざき刈羽かりわ原子力げんしりょく発電はつでん所しょで、東京とうきょう電力でんりょくから依頼いらいを受うけたIAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんの専門せんもん家かチームが、25日にちからテロ対策たいさくの改善かいぜん状況じょうきょうを評価ひょうかするための現地げんち調査ちょうさを始はじめました。

25日にちは、IAEAから派遣はけんされた5人にんの専門せんもん家かが東京とうきょう電力でんりょく側がわと面談めんだんし、この中なかで柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつの稲垣いながき武之たけゆき所長しょちょうは「IAEAの評価ひょうかから謙虚けんきょに学まなびテロ対策たいさくの改善かいぜんに継続けいぞく的てきに取り組とりくみ、地域ちいきから信頼しんらいされる発電はつでん所しょを目指めざす」と述のべました。

これに対にたいして、専門せんもん家かチームのタパニ・ハックさんは「調査ちょうさの目的もくてきはテロ対策たいさくの取り組とりくみを評価ひょうかし、必要ひつように応おうじて東京とうきょう電力でんりょくにさらなる助言じょげんを提供ていきょうしていくことだ」と述のべました。

調査ちょうさは、原子力げんしりょく規制きせい委員いいん会かいによる事実じじつ上じょうの運転うんてん禁止きんし命令めいれいが去年きょねん12月つきに解除かいじょされた柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつで、テロ対策たいさくの改善かいぜん状況じょうきょうを第三者だいさんしゃの立場たちばから評価ひょうかしてもらうため東京とうきょう電力でんりょくが依頼いらいしたもので、来月らいげつ2日にちまで、テロ対策たいさくに関連かんれんする設備せつびの確認かくにんや、関係かんけい者しゃへの聞き取ききとりなどが行おこなわれる見通みとおしです。

柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつの再さい稼働かどうを巡めぐっては地元じもとの同意どういが焦点しょうてんとなっていて、経済けいざい産業さんぎょう省しょうは新潟にいがた県けんの花角はなずみ知事ちじに対にたいし、原発げんぱつの再さい稼働かどうを進すすめる政府せいふの方針ほうしんに理解りかいを求もとめていますが、花角はなずみ知事ちじは事故じこの際さいの避難ひなんなどについて不安ふあんの声こえが高たかまっているとして、国くにの対応たいおうを注視ちゅうしする姿勢しせいを示しめしています。