日本新闻: 横浜女子大生刺殺事件逮捕の元交際相手複数回刺したか

横浜よこはま市し鶴見つるみ区くで18歳さいの女子じょし大学生だいがくせいがマンションの敷地しきち内ないで殺害さつがいされた事件じけんで逮捕たいほされた元もと交際こうさい相手あいての男おとこは大学生だいがくせいの上半身じょうはんしんを中心ちゅうしんに、包丁ほうちょうで複数ふくすう回かい、刺さすなどした疑うたがいがあることが警察けいさつへの取材しゅざいでわかりました。

6月つき29日にち、横浜よこはま市し鶴見つるみ区く東寺尾ひがしてらお中台ちゅうたいのマンションの敷地しきち内ないで、このマンションに住すむ、大学だいがく1年生ねんせいの冨永とみなが紗しゃ菜さいさん（18）が包丁ほうちょうで刺さされて殺害さつがいされました。

警察けいさつは、事件じけん後ごに自首じしゅした元もと交際こうさい相手あいてで近ちかくに住すむ伊藤いとう龍りゅう稀まれ容疑ようぎ者しゃ（22）を殺人さつじんの疑うたがいで逮捕たいほしました。

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと容疑ようぎ者しゃは事件じけんの当日とうじつ、合鍵あいかぎを使つかって大学生だいがくせいの住すむ部屋へやに侵入しんにゅうし見みつかって外そとに出でたあと自宅じたくで包丁ほうちょうを取とり、マンションに戻もどって襲おそった疑うたがいがあるということです。

その後そのごの調しらべで警察けいさつによりますと大学生だいがくせいの死因しいんは出血しゅっけつ性せいショックで、傷きずの状況じょうきょうなどから上半身じょうはんしんを中心ちゅうしんに包丁ほうちょうで複数ふくすう回かい、刺さされるなどした疑うたがいもあるということです。

交際こうさいをめぐっては、おととしから6月つきまでの間ま、警察けいさつへの通報つうほうがあわせて4回かい寄よせられていて事件じけんの1週間しゅうかん前まえにも大学生だいがくせいから「けんかになり車内しゃないで容疑ようぎ者しゃからたたかれた」などと通報つうほうがありました。

警察けいさつは容疑ようぎ者しゃが知しらない場所ばしょに避難ひなんしたらどうかと大学生だいがくせいやその家族かぞくに提案ていあんしましたが、その意思いしはなかったということで、継続けいぞくして状況じょうきょうを確認かくにんすることにしていたということです。

警察けいさつは事件じけんにいたるいきさつを引き続ひきつづき調しらべることにしています。

大学だいがくの友人ゆうじんは

冨永とみなが紗しゃ菜さいさんと同おなじ大学だいがくに通かよっている女子じょし大学生だいがくせい2人にんがNHKの取材しゅざいに応おうじ、「優やさしく友達ともだち思おもいの子こだった。元もと交際こうさい相手あいてが複数ふくすうのSNSアカウントで復縁ふくえんを迫せまる連絡れんらくを繰り返くりかえしていた」と振り返ふりかえりました。

2人にんはこの春はる同おなじ大学だいがくに入学にゅうがくし、もう1人にんの学生がくせいと4人にんで一緒いっしょに遊あそんだり食事しょくじをしたりしていました。

「2か月かげつしか一緒いっしょに過すごしていませんが、本当ほんとうに優やさしい、友ともだち思おもいの子こで、こんな事件じけんに巻き込まきこまれるなんて信しんじられません。いつも重おもい辞書じしょを持ち歩もちあるいていて、大学だいがくの授業じゅぎょうを誰だれよりも真面目まじめに受うけていました」と振り返ふりかえりました。

“怒おこると暴力ぼうりょく” “束縛そくばく強つよい”

大学生だいがくせいは交際こうさいしていた伊藤いとう容疑ようぎ者しゃについて話はなすこともあり、「DV気質きしつで、怒おこると暴力ぼうりょくを振ふるわれる。この前まえはお腹おなかを蹴けられた」と打ち明うちあけたり、腕うでにあざができていたこともあったということです。

また、束縛そくばくが強つよく、異性いせいの友人ゆうじんと関かかわるのを禁止きんししたり、一緒いっしょに遊あそんでいる最中さいちゅうに、頻繁ひんぱんに連絡れんらくしてきたりしたということです。

1週間しゅうかん前まえに別わかれるも復縁ふくえん迫せまる連絡れんらく繰り返くりかえす

事件じけんの1週間しゅうかん前まえ、冨永とみながさんは「暴力ぼうりょくがひどいからようやく別わかれた」と重荷おもにを下おろしたように話はなしふだんより元気げんきな様子ようすでした。

しかし、伊藤いとう容疑ようぎ者しゃは複数ふくすうのSNSでアカウントを変かえながら毎秒まいびょうのように復縁ふくえんを迫せまる連絡れんらくを繰り返くりかえしていたということです。

冨永とみながさんは「自宅じたくの鍵かぎを取とられてしまった」などと話はなし、恐怖きょうふを感かんじている様子ようすだったということです。

事件じけんの3日にちほど前まえに連絡れんらく止とまる

事件じけんの3日にちほど前まえになって連絡れんらくがやみ、「ようやく別わかれられた」と話はなしていたところで事件じけんが起おきました。

2人にんは「事件じけんのことを聞きいたときは被害ひがい者しゃの名前なまえが発表はっぴょうされる前まえから『もしかしたら・・・』ととても心配しんぱいしていました。大学だいがくにいても紗しゃ菜さいを思い出おもいだして泣なけてしまい、今いまでも信しんじられないし、受け入うけいれられません」と話はなしていました。

そして、「『危害きがいを加くわえられるかもしれない』と話はなしていたので、もっとなにかできたかもしれないと思おもうと後悔こうかいする気持きもちも大おおきいです。夏休なつやすみに一緒いっしょに、バーベキューをしたり、花火はなびを見みに行いったりしようと計画けいかくしていました。もっともっと仲良なかよくなりたかったです」と涙なみだを流ながしながら話はなしていました。