昔、心優しいおばあさんと意地悪ばあさんが、隣同士で住んでいた。ある日、近所の悪ガキが怪我をさせた雀を、優しいおばあさんが手当てしてあげた。すると元気になった雀は、お礼にひょうたんの種を持ってきた。 おばあさんがそれを育てるとたくさん実がなったので、収穫したひょうたんを屋根いっぱいに吊しておいた。 そしたらなんと、そのひょうたんの米が出てきた。それを見ていた意地悪ばあさんも、さっそく雀を捕まえ痛めつけて 「介抱してやったんじゃから、ワシにもひょうたんの種持ってこい」と脅した。まんまと種を手に入れた意地悪ばあさんは、 さっそく育てて実ったひょうたんを収穫し、屋根に吊した。 しかしいくら待っても米が出てこない。 怒った意地悪ばあさんがひょうたんを叩くと、中から大量の蛇やゲジゲジが出てきた。家と体を虫だらけにしてしまった意地悪ばあさんは、気絶してしまいましたとさ。