また、新たに2人が死亡し、累計の死者数は14人になりました。
当局は19日から今月28日までの間、台湾のすべての学校で対面での授業を取りやめ、オンライン学習に切り替えることを決めました。
感染者が特に多い北部の2つの市では独自に18日から対面での授業を停止していて、台北市内の学校や幼稚園は門が閉じられ、ひっそりとしていました。
これについて蔡英文総統は「さまざまなルートを通じて海外で調達するワクチンが続々と届くことになっているので、心配しないでほしい」と呼びかけました。 また、台湾の複数の製薬会社によるワクチンの開発も進んでいて7月末までには供給が始まるという見通しを示しています。
こうした中、感染が拡大したきっかけの1つと見られているのが、国際線のパイロットの感染です。 海外から到着した人の隔離期間は原則として14日間ですが、航空会社のパイロットは例外扱いとされ、最も短かった時期には3日間でした。 先月20日以降、国際線のパイロットや乗組員、その家族への感染が相次いで確認されました。 感染は、隔離先となっていたホテルの従業員らにも広がりました。これらの人たちは台北市や近隣地域の飲食店などに立ち寄っていたということです。 また、今月に入ると、海外への渡航歴がない人の感染確認が増え始め、接待を伴う飲食店やゲームセンターでクラスターが発生しました。 台湾当局は11日、全域の警戒レベルを4段階の上から3番目に引き上げました。 その後も毎日2けたの感染確認が続き、15日には前日までの1年余の累計164人を一気に上回る180人の新規感染が確認され、特に感染者が多い台北市と新北市の警戒レベルが上から2番目に引き上げられました。
このうち台北市内にある「寧夏夜市」はおよそ300メートルにわたってさまざまな食べ物の屋台が並び、ふだんは大勢の地元の人たちや観光客でにぎわいます。 しかし、17日夜現地を訪れると、屋台どうしの間隔が大きく開いていて、いつもは見られる客の行列はありませんでした。 屋台の男性は「感染が日ごとに広がっているので、店を休んでいる人もいます」と手持ち無沙汰な様子で話していました。 別の屋台の女性も「売り上げは8割減りました。それでも生活があるので店を開くしかありません」と話していました。
ワクチン1回接種0.9% 蔡総統「海外調達ワクチンが届く」
感染拡大のきっかけは…国際線のパイロットか
名物 夜市の屋台は閑散 「売り上げは8割減」