3年前、バングラデシュの
首都ダッカで、イスラム
過激派が
飲食店を
襲撃し、
日本人7人を
含む22
人が
犠牲になったテロ
事件で、
現地の
特別法廷は
資金や
武器の
調達に
関わった
などとして、
過激派組織の
メンバー7人に
死刑の
判決を
言い渡しました。
3年前の2016
年7月、バングラデシュの
首都ダッカで、
過激派組織IS=イスラミックステートのバングラデシュ
支部を
名乗る
男らが
飲食店を
襲撃し、
現地で
JICA=
国際協力機構の
事業を
請け負い
活動していた
日本人7人を
含む22
人が
犠牲となりました。
実行犯の男ら5人は現場で治安部隊に射殺されましたが、イスラム過激派組織のほかのメンバー8人が資金や武器の調達に関わり、実行犯を支援したなどとして起訴されていました。
この裁判でダッカの対テロ特別法廷は27日、8人のうち7人に死刑の判決、残る1人については証拠がないなどとして無罪の判決を言い渡しました。
この事件では過激派組織ISが犯行を主張し、バングラデシュ国民だけでなくアジアなど海外で活動する日本人や外国人にも大きな衝撃が走り、現地の警察は治安の回復に取り組むとして過激派組織のメンバーだとする100人近くを殺害したり拘束したりして、掃討作戦を進めています。
遺族「判決は当然の報い」
このテロ事件で犠牲になった岡村誠さん(当時32)の父親で、千葉県富里市の岡村駒吉さん(75)は、過激派組織のメンバーに死刑が言い渡されたことについてNHKの取材に対し、「無防備な息子を赤子の手をひねるように殺した過激派のやり方に、はらわたが煮えくりかえる思いで過ごしてきた。判決は当然の報いとしか言いようがない」と話していました。