JRA=
日本中央競馬会は、
トレーニングセンターで
働く調教師の
助手などが、
新型コロナウイルス
対策の
国の「
持続化給付金」を
制度の
趣旨から
逸脱して160
人余りが
受給し、
総額が
およそ1
億9000
万円に
上るとする
調査結果を
発表しました。
新型コロナウイルスの
影響で
売り上げが
大きく
落ち込んだ
事業者を
対象に
支給される「
持続化給付金」をめぐっては、JRAの
トレーニングセンターで
働く調教助手やきゅう
務員などが
給付金を
適切に
受給していたのか
どうか
国会で
指摘があり、JRAでは
先月18
日から
事実関係の
確認を
進めていました。
JRAは日本調教師会から報告を受けるなどした調査結果を6日、発表しました。
それによりますと、調教師の助手などきゅう舎の関係者に騎手を加えたおよそ2700人のうち、165人が持続化給付金を受給していて、総額はおよそ1億9000万円に上るということです。このうち正当な理由で受給していたのは僅か1人で、164人が制度の趣旨や目的を逸脱して受給していたということです。
JRAによりますと、これまでに49人から合わせて5100万円余りが返還されたほか、114人から合わせて1億3600万円余りが返還される予定だということです。
JRAでは今回の受給の主な原因について、制度の趣旨や目的を十分に理解していなかったほか、税理士などの勧誘、それに社会的な問題となるリスクへの認識の甘さがあったからだとしています。
JRAによりますと、去年10月、きゅう務員の労働組合から「きゅう舎の従業員が給付金を受給しているうわさがある」などと情報提供があったことから、JRAでは感染拡大による収入への影響は極めて限定的だとして、調教師などに注意喚起をしていたということです。