Actualités japonaises: 日本海側地震直後に津波到達する「海陸断層」が多数存在

日本海にほんかい側がわ地震じしん直後ちょくごに津波つなみ到達とうたつする「海陸かいりく断層だんそう」が多数たすう存在そんざい

Mar 12, 2021 22:03

Furigana

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは、10メートル以上いじょうの大だい津波つなみが甚大じんだいな被害ひがいをもたらしましたが、津波つなみのリスクには到達とうたつするまでの早はやさもあります。特とくにそのリスクが高たかい日本海にほんかいについて、国くにの研究けんきゅうプロジェクトが、新あらたな調査ちょうさ結果けっかを取とりまとめました。津波つなみを引き起ひきおこすおそれのある断層だんそうは合あわせて185あり、中なかには陸りくと海うみにまたがるように断層だんそうが伸のび、地震じしん直後ちょくごに津波つなみが到達とうたつする「海陸かいりく断層だんそう」が多数たすうあるとして専門せんもん家かは「リスクを認識にんしきして地域ちいきの防災ぼうさいに役立やくだててほしい」と指摘してきしています。東京とうきょう大学だいがく地震じしん研究所けんきゅうじょやJAMSTEC＝海洋かいよう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう、それに新潟にいがた大学だいがくなどは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの発生はっせいを受うけ、文部もんぶ科学かがく省しょうのプロジェクトとして日本海にほんかい側がわで起おこりうる地震じしんや津波つなみの調査ちょうさを8年ねんがかりで進すすめ、先月せんげつ、全国ぜんこくの結果けっかを取とりまとめました。

陸りくと海うみで実施じっしした構造こうぞう探査たんさや最新さいしんの地質ちしつ調査ちょうさの結果けっかなども踏ふまえ、津波つなみを引き起ひきおこす可能かのう性せいのある断層だんそうが合あわせて185あるとしています。特とくに北海道ほっかいどうから北陸ほくりくにかけては「海陸かいりく断層だんそう」とも言いわれる陸りくと海うみにまたがるものや、沿岸えんがんとの境界きょうかいにある断層だんそうが合あわせて30余あまりあるとみられることが分わかりました。

津波つなみの高たかさは最大さいだい数すうメートルと、10年ねん前まえの大だい津波つなみに比くらべ高たかくはないものの、津波つなみの最大さいだい波はが到達とうたつする時間じかんでみると数すう分ふんから10分ふん程度ていどのところもあり、30分ふんから40分ふん前後ぜんごだった10年ねん前まえの東北とうほくに比くらべると極きわめて早はやいということです。