今も
沖縄県に
多く
残る戦没者の
遺骨の
特定につなげるため、
厚生労働省は、
去年から
住民の
犠牲者の
遺族も
含めて
DNA鑑定を
行いましたが、
新たに
身元を
特定できた
ケースはありませんでした。
沖縄県では18万7000人余りの戦没者の遺骨が見つかっていますが、ほとんどは身元が特定されていません。
厚生労働省はこれまで、死亡した場所が比較的特定しやすい旧日本軍の関係者の遺族を対象にDNAを照合する鑑定を進めてきましたが、去年7月からは地域を拡大するとともに、住民の犠牲者の遺族からも申請を受け付けて鑑定を実施してきました。
厚生労働省によりますと、去年7月からことし9月までに申請した戦没者286人の遺族についてDNA鑑定を行いましたが、新たに身元を特定できた遺骨はなかったということです。
見つかった遺骨の多くは保存状態が悪く、鑑定に必要なDNAを抽出できた遺骨が少なかったことなどが主な理由だということです。
沖縄県で見つかった遺骨のうち、DNA鑑定で身元が特定できたのはこれまで5人にとどまっていて、厚生労働省は今後、遺骨の鑑定をどのように進めていくか来年3月末までに検討することにしています。