日本臨床整形外科学会は、
新型コロナウイルスの
感染拡大による
行動の
制限が、
運動機能に
どのような
影響を
与えたのか2020
年7
月から8
月にかけて
医療機関を
受診した
患者と
その家族、1
万2200
人あまりを
対象に
アンケートを
行いました。
このうち小学生から高校生は820人で、体の動かしやすさの変化について、「階段がのぼりづらくなった」と回答したのが、
▽高校生が13%、
▽中学生が11%、
▽小学生が8%で、
子ども全体では10%にのぼりました。
また、
「早く歩けなくなった」と回答したのは
▽小学生と中学生、高校生でいずれも9%、
「つまずきやすくなった」のは
▽高校生が8%、
▽中学生と小学生が5%でした。
学会によりますと、これらの項目は、1つでも当てはまれば、足腰などの運動機能が低下し、介護が必要なリスクが高まるという「ロコモティブシンドローム」の初期兆候とされていて、通常、30代以上で注意が必要になるとされています。
このほか調査では「体力がなくなった」と回答したのは、
▽高校生が55%、
▽中学生が44%に達し、
80代までの全世代の平均の39%を上回りました。
アンケートを行った日本臨床整形外科学会の二階堂元重医師は「大人のロコモティブシンドロームの初期兆候がこれだけの子どもたちに表れたのは驚きだ。休校でクラブ活動やスポーツ行事が休止となり運動の機会が減った一方、スマートフォンやゲームをする時間が増えた影響があるのではないか」と話していました。
「子どもロコモ」チェックどうすれば?
『
全国ストップ・ザ・ロコモ
協議会』の
理事長をつとめる
林医師によると「
子どもロコモ」かどうかを
判断するには、まず
椅子に
座った
際に
猫背だったり
顎が
前に
出たりしていないか
など姿勢をチェックする
必要が
あるといいます。
次に以下のチェック項目を観察します。
▽5
秒以上ふらつかずに
片足立ちすることができない
▽しゃがみ込むときに途中で止まったり後ろに転んだりする
▽両手を上げたときに手の先から肩にかけて垂直にならない
▽立って体を前にかがめた際にひざを伸ばしたまま手の指を床につけることができない
これらの項目に1つでも該当する場合、「子どもロコモ」が疑われるということです。
ただ、
子どもロコモは
林医師は
改善が
可能だといいます。
ことし2月、体育の授業で跳び箱をした際に小指の付け根を骨折し、林医師のクリニックを訪れた小学2年生の男の子がいました。
姿勢が
悪いなど
子どもロコモが
疑われたため、
背骨と
太ももが
直角に
なるよう
意識して
椅子に
座ることや
肩甲骨などを
動かすストレッチを
指導したところ、1
週間ほどで
改善がみられたといいます。
林医師は「姿勢をよくして、1日に数分でもいいので肩甲骨と股関節を動かす体操を続ければけがをしにくくなり、子どもロコモの予防や改善にもつながります」と話しています。
子どもロコモ”魔法のダンス”で対策
岐阜県本巣市では
去年6
月から、
体育の
授業に“
足が
速くなる魔法のダンス”と
名付けられた
運動をすべての
小学校で
取り入れました。
新型コロナウイルスの感染拡大で室内で遊ぶ子どもたちが増え、体を動かす機会が減ってしまったという保護者らの声がきっかけでした。
このうち、
土貴野小学校では2
年生と3
年生の
児童40
人が
参加し、
アップテンポな
音楽に
合わせて
腕を
大きく
振りながら
ジャンプしたり
片足を
上げたりした
ほか体を
大きくねじったりと
大きな声を
出して
楽しそうに
踊っていました。
3年生の女子児童は「素早く動くところが難しかったけれど、楽しかったです」と話していました。
ダンスを
考案したのは
子どもの
成育や
発達に
詳しい岐阜大学の
春日晃章教授です。
春日教授によりますと、ダンスに盛り込まれたしゃがみ込む動作や片足でバランスをとる動きのほか肩甲骨を使いながら腕を伸ばす振り付けは、ロコモの予防にも効果があるということです。
さらに、ダンスの効果はロコモの予防にとどまらず、県内の幼稚園や保育園では子どもたちの25メートル走のタイムの伸び率が、同じ年齢の子どもたちより高くなったということです。
春日教授は「小さい頃によく運動した世代は年をとっても苦にならないが、若い時に動かないと高齢者になっても動きづらいということが大規模な調査で分かっている。子どものうちから動くのを当たり前にして、運動をできる体をしっかりと養っていくことが大切だと思う」と話していました。
対策は各地でも
岐阜県以外でもロコモから
子どもたちを
守る動きが
始まっています。
鹿児島県奄美群島の伊仙町では今年度からすべての小中学校で、子どもロコモの予防のための取り組みを始めました。
このうち、糸木名小学校では年に3回、全校児童を対象に姿勢や運動機能のチェックを行うことにしていて、先月には全児童19人のうちおよそ3分の1の児童に子どもロコモが疑われたということです。
このため朝の会や体育の授業などで腕を伸ばして前屈したりしゃがみ込んだりする運動を取り入れ、改善に取り組んでいます。
養護教諭の坂元梨恵さんは「結果はすぐに出ないかもしれませんが、将来の子どもたちの健康に少しでも役立つよう取り組んでいきます」と話しています。
中国日本人学校の児童死亡から1年安全への不安拭えず
去年9月、中国南部の※深センで、日本人学校に通う男子児童が刃物で襲われ死亡した事件から、18日で1年となります。中国では日本人が被害にあう事件が相次いでいて、現地に住む日本人の間では安全への不安が拭えない状況が続いています。(※深センのセンは土ヘンに川)
N2
Source: NHK
366
Sep 18, 2025 07:09
米FRB 金融政策決定会合で利下げの観測強まる あす未明に発表
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会はトランプ大統領が繰り返し利下げを求める中、16日から金融政策を決める会合を開き、日本時間の18日未明に結果を発表します。金融市場ではFRBが雇用の減速を踏まえて景気を下支えするためいまのトランプ政権の下で初めてとなる利下げに踏み切るとの観測が強まっています。記事の後半には飯田香織解説委員の解説も掲載しています。
N1
Source: NHK
63
Sep 17, 2025 16:09
東京荒川区の作業所で火事1人が意識不明住人か
18日午前、東京 荒川区の作業所で火事があり、これまでにおよそ150平方メートルが焼けたほか、建物の2階から1人が意識がない状態で見つかりました。警視庁は住人の70代の女性ではないかとみて確認を進めるとともに、火事の原因を調べています。
N2
Source: NHK
26
Sep 18, 2025 11:09
16日の大規模通信障害 NTT西日本 “深くおわび申し上げます”
16日、大阪や京都などで大規模な通信障害が発生し契約の数で227万に上る固定電話などが一時つながらなくなったことについて、NTT西日本は18日に大阪市内で会見を開き、奥田慎治 執行役員が「1時間弱にわたり、電話サービスをお使いの全国のお客様に多大なご不便とご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」と述べ陳謝しました。
N2
Source: NHK
25
Sep 18, 2025 11:09
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