【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（5月つき17日にちの動うごき）

多おおくの兵士へいしらが親しんロシア派はが支配しはいする町まちなどに移送いそうされたということで、マリウポリの攻防こうぼう戦せんは大おおきな節目ふしめを迎むかえています。

そのうえで、「兵士へいしの中なかには重傷じゅうしょうを負おっている者ものもいる。英雄えいゆうたちが生いきることがウクライナにとってなによりも必要ひつようだということを強調きょうちょうしたい」述のべ、兵士へいしの避難ひなんを急いそぐ考かんがえを示しめしました。

また、ウクライナのマリャル国防こくぼう次官じかんは16日にち、「53人にんの重傷じゅうしょう者しゃがアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょから医療いりょう施設しせつに搬送はんそうされ、211人にんが避難ひなんルートを通をつうじて、移送いそうされた」と述のべ兵士へいしの移送いそうにあたってウクライナ軍ぐんが拘束こうそくしたロシア軍ぐんの捕虜ほりょとの交換こうかんが行おこなわれる可能かのう性せいも示唆しさしました。

マリャル国防こくぼう次官じかんによりますと、重傷じゅうしょうの兵士へいしが搬送はんそうされたのは、東部とうぶドネツク州しゅうにある親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょく側がわの医療いりょう施設しせつだということです。

アンデション首相しゅしょうは、「スウェーデンの安全あんぜん保障ほしょうが強化きょうかされるだけでなくNATO全体ぜんたいの安全あんぜん保障ほしょうにも寄与きよできる」などと述のべ、隣国りんごくフィンランドとともに近ちかく申請しんせいを行おこなう計画けいかくだと説明せつめいしました。

首都しゅとストックホルムの市民しみんからは、「今いまの状況じょうきょうを考かんがえると、正ただしい道みちだ。去年きょねんだったらNATOへの加盟かめいは必要ひつようないと思おもっていたが、状況じょうきょうは変かわった」とか、「長年ながねん、NATOへの加盟かめいを支持しじしてきたが、200年ねんにわたってこうした同盟どうめいには加くわわってこなかったので本当ほんとうに特別とくべつなことだ」などと、決定けっていを歓迎かんげいする声こえが聞きかれました。

一方いっぽうで、「スウェーデンのNATO加盟かめいはヨーロッパでの対立たいりつを加速かそくさせかねない。政治せいじ家かはもっと市民しみんの声こえを聞きくべきで拙速せっそくな判断はんだんだ」と懸念けねんする声こえもありました。

このうち、ロシアと関係かんけいが深ふかいベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうとも会談かいだんし、ベラルーシの大統領だいとうりょう府ふによりますと、両りょう首脳しゅのうは▽ロケット弾だんの製造せいぞうなど両国りょうこくの軍事ぐんじ産業さんぎょう分野ぶんやでの協力きょうりょくについて話し合はなしあい、▽近ちかい将来しょうらい、再ふたたび会談かいだんすることで合意ごういしたということです。

一方いっぽう、今回こんかいの首脳しゅのう会議かいぎで、プーチン大統領だいとうりょうは、加盟かめい国こくの首脳しゅのうたちに対にたいして、ウクライナでの軍事ぐんじ作戦さくせんの状況じょうきょうを説明せつめいしていて、個別こべつの会談かいだんでは、各国かっこくの首脳しゅのうに作戦さくせんへの協力きょうりょくを求もとめた可能かのう性せいがあります。

しかし、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうをめぐってはカザフスタンなど、一部いちぶの加盟かめい国こくはロシアと距離きょりを置おいているともみられています。

死亡しぼう、またはけがをした子こどもが最もっとも多おおいのは

▽東部とうぶドネツク州しゅうで140人にん、

次ついで

▽首都しゅとがあるキーウ州しゅうで116人にん

▽東部とうぶハルキウ州しゅうで100人にん

▽北部ほくぶチェルニヒウ州しゅうで68人にんなどとなっています。

また、爆撃ばくげきや砲撃ほうげきによる被害ひがいを受うけた学校がっこうなどの教育きょういく施設しせつは1748か所かしょにのぼり、このうち144か所かしょは完全かんぜんに破壊はかいされたということです。

このうち245人にんは子こどもだとしています。

地域ちいき別べつでみると、東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで2014人にん、キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで1654人にんの死亡しぼうがそれぞれ確認かくにんされているということです。

また、けがをした市民しみんは3896人にんに上のぼるとしています。

ただ国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、東部とうぶのマリウポリなど激はげしい攻撃こうげきを受うけている地域ちいきでの死傷ししょう者しゃの数かずについては、集計しゅうけいが遅おくれていたり、確認かくにんがまだ取とれていなかったりしていて、実際じっさいは大おおきく上回うわまわるという見方みかたを示しめしています。

また、アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどう官かんも会見かいけんで、「NATOは防衛ぼうえいのための同盟どうめいであり、ロシアを含ふくむほかのいかなる国くににも脅威きょういを与あたえてはいない。NATOに加盟かめいするかどうかについてプーチン大統領だいとうりょうやそのほかの第三者だいさんしゃが拒否きょひすることはできない」と述のべました。

そのうえでカービー報道ほうどう官かんはプーチン大統領だいとうりょうが将来しょうらい、対抗たいこう措置そちを取とることも辞じさない構かまえを示しめしていることについて、「誰だれが本当ほんとうの侵略しんりゃく者しゃなのか、そして誰だれの行動こうどうがフィンランドとスウェーデンにNATOに加盟かめいしたいと思おもわせたのか、われわれは忘わすれてはならない。それはプーチン大統領だいとうりょうとロシア自身じしんだ」と述のべて、ロシア側がわをけん制けんせいしました。

そのうえで「両国りょうこくのNATOへの加盟かめいはその強力きょうりょくな防衛ぼうえい力りょくによりバルト諸国しょこくやヨーロッパ、そして大西洋たいせいよう地域ちいきの安全あんぜん保障ほしょうをより強化きょうかすることになる。フランスはハイレベルの戦略せんりゃく協議きょうぎや軍事ぐんじ的てきな交流こうりゅうを通をつうじて、両国りょうこくとの安全あんぜん保障ほしょう上じょうの協力きょうりょくを強化きょうかする用意よういがある。主権しゅけん国家こっかに対にたいする侵略しんりゃくや脅おどしによってヨーロッパの連帯れんたいを試ためそうとする国くには、フランスが両国りょうこくの側がわに立たつことを確信かくしんしなければならない」として、ロシアをけん制けんせいしました。

そのうえで「国境こっきょう近ちかくでのベラルーシ軍ぐんの存在そんざいによってウクライナ軍ぐんの部隊ぶたいは足止あしどめされ、東部とうぶドンバス地域ちいきでの作戦さくせん支援しえんのために展開てんかいすることが難むずかしくなる可能かのう性せいが高たかい」と分析ぶんせきしています。

一方いっぽう、ベラルーシ領内りょうないはロシア軍ぐんが当初とうしょ、ウクライナの首都しゅとキーウなどに侵攻しんこうする際さいの中継ちゅうけい地点ちてんや、空爆くうばくやミサイル攻撃こうげきの拠点きょてんとして使つかわれたものの、「ベラルーシ軍ぐんはこれまで戦闘せんとうに直接ちょくせつ関与かんよはしていない」という見方みかたを示しめしています。

これについてイギリス国防省こくぼうしょうは、ベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうは、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうへの支持しじと、欧米おうべいの制裁せいさいやウクライナ側がわの報復ほうふくといったリスクを伴ともなう直接ちょくせつ的てきな軍事ぐんじ参加さんかは避さけたいという思惑おもわくとのバランスをとっていると見みられるとしています。