北朝鮮が
アメリカ本土に
届くICBM=大陸間弾道ミサイルの開発を
進める
中、アメリカ国防総省は、ICBMを
迎撃ミサイルで
撃ち落とすための
実験を、
来週実施すると
発表しました。アメリカ
国防総省の
発表によりますと、
今月30日、
太平洋の
マーシャル諸島の
基地からICBMに
見立てた
訓練用のミサイルを
発射し、
西部カリフォルニア州にある
地上配備型の
迎撃ミサイルを
使って
太平洋の
上空で
撃ち落とす
計画だということです。
アメリカ本土を守る地上配備型の迎撃ミサイルによる迎撃実験は3年ぶりで、1999年以来これまでに17回実施され、9回成功していますが、8回は迎撃に失敗しています。
国防総省としては、北朝鮮がICBMの開発を進める中、実験を行うことで、ミサイル防衛システムの精度を向上させたい狙いもあると見られます。
国防総省のミサイル防衛局の報道官は、NHKの取材に対して「これまでは中距離や長距離弾道ミサイルを想定した実験だった。今回初めてICBMを想定した迎撃実験を行う」と話しています。
アメリカ政府は、ICBMの開発を進める北朝鮮を警戒し、アメリカ本土を守るミサイル防衛システムを強化する方針で、年内に迎撃ミサイル8基を新たにアラスカ州に配備し、合わせて迎撃ミサイル44基の体制にする計画です。