Japanese News: ロヒンギャの避難５０万人超と発表国連

ミャンマー西部せいぶの戦闘せんとうの影響えいきょうで、少数しょうすう派はのイスラム教徒きょうと、ロヒンギャの住民じゅうみんが隣国りんごくバングラデシュに避難ひなんしている問題もんだいで、国連こくれんは、２に８はち日にちまでに避難ひなんした住民じゅうみんが５ご０ぜろ万まん人にんを超こえたと発表はっぴょうしました。ミャンマー西部せいぶラカイン州しゅうでは、先月せんげつ（８月はちがつ）末まつ以降いこう、ロヒンギャの武装ぶそう勢力せいりょくと政府せいふの治安ちあん部隊ぶたいの戦闘せんとうの影響えいきょうで、多おおくのロヒンギャの住民じゅうみんが隣国りんごくバングラデシュに避難ひなんしていて、国際こくさい社会しゃかいからは、治安ちあん部隊ぶたいが住民じゅうみんを迫害はくがいしているという批判ひはんが高たかまっています。

ＵＮＨＣＲゆ-えぬえいちし-あ-る＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、２に８はち日にちまでにバングラデシュに避難ひなんした住民じゅうみんが、推計すいけいで５ご０ぜろ万まん１いち０ぜろ０ぜろ０ぜろ人にんにのぼったと発表はっぴょうしました。

また、ＩＯＭ＝国際こくさい移住いじゅう機関きかんによりますと、２に８はち日にち、１いち０ぜろ０ぜろ人にん以上いじょうのロヒンギャの住民じゅうみんを乗のせてバングラデシュに向むかっていた船ふねが悪あく天候てんこうにより転覆てんぷくし、子こども９きゅう人にんを含ふくむ１いち５ご人にんが遺体いたいで見みつかったということです。

人道じんどう上じょうの危機ききが高たかまるなか、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家こっか顧問こもんは、国外こくがいに避難ひなんした住民じゅうみんの帰還きかんに取り組とりくむ姿勢しせいを示しめしていますが、入国にゅうこく資格しかくの審査しんさや戦闘せんとうで被害ひがいを受うけたロヒンギャの住民じゅうみんの村むらの再建さいけんには時間じかんがかかると見みられ、５ご０ぜろ万まん人にんを超こえる避難ひなん民みんの今後こんごについては、不透明ふとうめいな状況じょうきょうが続つづいています。

日赤にっせき医療いりょうチームが支援しえん

日本にっぽん赤十字せきじゅうじ社しゃの医療いりょうチームは避難ひなん民みんのキャンプを巡回じゅんかいして診察しんさつを行おこなうなど本格ほんかく的てきな医療いりょう支援しえんを始はじめました。

ミャンマー西部せいぶのロヒンギャの武装ぶそう勢力せいりょくと治安ちあん部隊ぶたいの戦闘せんとうの影響えいきょうで、バングラデシュに避難ひなんした住民じゅうみんは国連こくれんの推計すいけいで５ご０ぜろ万まん人にんを超こえ、食料しょくりょうや水みず、それに医療いりょうの不足ふそくが深刻しんこく化かしています。日本にっぽん赤十字せきじゅうじ社しゃの医師いしや看護かんご師しなど１いち０ぜろ人にんはミャンマーとの国境こっきょうに近ちかいバングラデシュ南部なんぶのコックスバザールにある避難ひなん民みんのキャンプを巡回じゅんかいして、避難ひなんしてきた人ひとたちの診察しんさつにあたっています。

２に８はち日にちはキャンプの一角いっかくに設もうけられた診療しんりょうスペースに下痢げりや発熱はつねつなどの症状しょうじょうを訴うったえる人ひとたちが大勢たいせい訪おとずれ、医師いしの手当てあてを受うけたり薬くすりを受け取うけとったりしていました。現地げんちは雨季うきで衛生えいせい状態じょうたいが悪わるく、避難ひなん民みんの急増きゅうぞうでトイレや水みずが不足ふそくしているため、感染かんせん症しょうのまん延まんえんが懸念けねんされている上うえ、衰弱すいじゃくや不安ふあんを訴うったえる人ひとも多おおく、心こころのケアのニーズも高たかいということです。看護かんご師しの苫米地とまべち則子のりこさんは「皆みな、非常ひじょうに厳きびしい環境かんきょうの中なか、暮くらしてる。一度いちどにこれだけ多おおくの人ひとが避難ひなんしてきている中なか、どのようにニーズに応こたえていくか課題かだいだ」と話はなしていました。